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序局第19号-改憲阻止闘争の本番

序局第19号を発行しました。全国の書店で発売中(900円+税)。

改憲阻止闘争の本番/闘う労働組合の挑戦

巻頭論文は改憲決戦論に挑戦、切っ先鋭く安倍と対決しています。黄瑛(ファンヨン)論文は朝鮮戦争をめぐる研究と討論のための問題提起。金元重(キムウォンジュン)さんの論考は自らの体験に根ざした感動的な一文です。
「闘う労働組合の挑戦」として、乗務員勤務制度解体攻撃と闘う動労千葉の川崎書記長、不当労働行為を地労委に申し立てたセブンイレブンの河野さんの2人から、お話を伺いました。教訓に富んだ、本号のハイライトです。
寄稿していただいた、オリンピック反対論、星野闘争アピール、牛久入管収容所との闘いのレポートも重要です。袴田再審とオウム大量処刑について警鐘を鳴らす論文と、福島放射能安全論を批判する論文も興味深い内容です。葉山岳夫弁護士は連載3年間の締めくくりです。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

 

さあ改憲阻止決戦へ 安倍の自衛隊明記案は「9条殺し」だ 黒島善輝

闘う労働組合の挑戦
JR東日本の職場で何が起こっているか 乗務員勤務制度解体攻撃と東労組崩壊情勢
国鉄千葉動力車労働組合 川崎昌浩書記長に聞く
ブラック企業セブンイレブンと対決する
コンビニオーナーも労働者だ/労働組合のもとに団結しよう
不当労働行為を長野県労働委員会に申し立てた
河野正史さん(千曲ユニオン副委員長)

朝鮮戦争とは何だったのか――ブルース・カミングス『朝鮮戦争の起源』を読む 黄  瑛 ファンヨン

ドキュメンタリー映画『自白』の詩と真実 ロウソク革命を予兆する韓国ジャーナリストの闘い 千葉商科大学教授 金 元 重 キムウォンジュン

「国民」総動員の東京オリンピックに反対する 君が代不起立被処分元教員 根津公子

星野文昭さんを今こそとり戻そう 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表 戸村裕実

入管収容施設の人権侵害を許さない 牛久入管収容所問題を考える会 田中喜美子

モラル司法の凡庸な悪とポピュリズム 袴田再審取り消しとオウム教団大量死刑執行の闇関東学院大学教員 宮本弘典

福島原発事故による放射能汚染の健康影響はほんとに軽微なのか? 広島大学名誉教授 大瀧 慈

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昇進差別の不当労働行為を追及 動労水戸が賠償請求と併せ新訴訟提起
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連載 経済先読み 貿易戦争は現代帝国主義の破滅/最大危機の日本 島崎光晴

白井佳夫の現代映画論講座《第二部》 赤狩りで喚問され同志を売った映画監督エリア・カザン〈その4〉

獄中記 十亀弘史

労働者農民とともに歩んで60年 三里塚と動労千葉
三里塚反対同盟顧問弁護団事務局長・動労千葉顧問弁護団長・救援連絡センター代表弁護士 葉山岳夫弁護士に聞く 最終回 救援運動と弁護士活動

福島原発事故による放射能汚染の健康影響はほんとに軽微なのか?

原爆被爆者研究の結果に基づく考察

大瀧 慈 広島大学名誉教授

キーワード:急性放射線障害,原爆被爆者,後障害,セシウムボール、潜伏期間,内部被曝, 放射性微粒子

 

【本誌の「福島原発事故による放射能汚染の健康影響はほんとに軽微なのか?」(広島大学名誉教授 大瀧 慈)の論文で省略した引用文献を付した全文を掲載します】 

1. はじめに

福島原発事故から7年半が経ち,事故故由来の放射能関連による健康被害の発生の有無について多くの関心が持たれている。これまでのところ,小児甲状腺疾患のみが注目を集め状況である。小児甲状腺のがんや前がん病変の有病率や罹患率が福島県内で事故後の調査で異常な高値が観察されたことで,事故由来の放射線被曝(131I)との因果関係の有無が検討されているが,その決着には至っていない。1),2),3),4) 甲状腺がんを含めて放射線被曝による後障害としてのがん罹患の危険度の超過発生の時期や程度については,広島・長崎の原爆被爆者に対する研究結果が参考になると思われる。図1は,原爆被爆者における悪性腫瘍の発生(罹患)時期を部位別に示したもので,被爆後47年を経た1992年に放射線影響研究所によるLSSコホート研究に基づいた結果として発表されたものである。5) それによると,最も早期に超過危険度が観察されたのは白血病であり,被爆後3年から増加がみられ被爆後10年辺りで極大に至りその後漸減しつつも現在に至るまで非被爆者よりも高い危険度が続いている。次に早い時期に超過危険度が観察されたのが甲状腺がんで,6年頃から上昇が始まりその後10年以降に顕在化が起こっていた。次いで,乳がんや肺がんが被爆後10年頃から上昇し20年以に超過危険度が明確になっていた。さらに,胃がんや大腸がんも被爆からの経過時間が20年辺り頃から徐々に増加していた。要するに,部位によって長短はあるものの,超過リスクの発現が確認されるまでには,被爆から5年から数十年といった長い時間(潜伏期間や前臨床期間を含む)が必要なのである。6)

本論文では,第2節において,広島・長崎の原爆被爆者の放射線被曝による健康影響について,初期被爆線量では説明できない諸々の観察結果を紹介し,それらの背景に放射性微粒子による内部被曝が密接に絡んでいることを示す。第3節では,放射性微粒子被曝について,被曝線量(率)の分布の特徴を明らかににするために行った数値実験の結果を紹介し,被曝者の健康影響への危険性を論ずる。第4節では,福島原発事故による放射能汚染の実態に関する調査結果を紹介し,放射性微粒子被曝の存在が示唆されていることについて言及する。

図1.原爆被爆者における腫瘍の発生時期(原爆放射線の人体影響 1992からの転写)

2. 原爆被爆者における放射線被曝による健康障害

2.1 初期放射線量だけが評価対象の被爆線量(DS86/DS02)

広島・長崎の原爆被爆者における後障害による死亡危険度と被爆線量との線量反応関係については,放射線影響研究所(以下,放影研),広島大学,長崎大学による大規模コホート研究により検討されてきた。7),8),9) これらの研究で使用されている被爆線量はDS02やDS86と呼ばれている初期放射線(原爆を表すピカドーンのうちのピカ)のみに基づいた線量評価システム10),11)を用いて算出されており,残留放射線や放射性降下物への曝露による影響は無視されている。 これまでに報告されている研究によれば,原爆被爆者のうち遠距離被爆者や入市者の場合に推定されている放射線量は高々数十mGyであるということになっている. 12) その一方,原爆被爆者における急性放射線障害(以下,急性症状)の発症やがん罹患(死亡)危険度が初期被爆線量だけでは説明できないことについて, 調査・研究も多数報告されている。 13),14),15),16),17),18) これらの報告に対して,大多数の放射線生物学や保健医学の専門家は「この程度の低線量放射線被曝が,急性症状発症の頻発やパーセントレベルのがん死亡超過危険度の原因になるとは考え難い」と判断しているようである。

2.2 染色体異常頻度を説明できない被爆線量

放射線影響研究所より2001年に,原爆被爆者におけるリンパ球での安定型染色体異常と被爆線量(DS86)との間に明確な線量反応関係が報告されている。19) 同論文によると, 対象はLSSの部分集団(広島と長崎のそれぞれ1980人と1062人,計3042人)で,染色体異常細胞検査は,1968年から1990年の期間に行われている。その調査・解析の結果として,線量反応関係は低線量域では広島の被爆者および長崎の被爆者のいずれでもほぼ直線関係を示し, 勾配に関して広島(6.6%/Sv増加)の方が長崎(3.7%/Sv増加)に比べて約2倍大きくなっていること,また,同じ線量の場合でも屋内被爆の方が屋外被爆に比べて染色体異常細胞の頻度が20%以上高いことが報告されている。(図2参照)

図2.原爆被爆者の染色体異常を持つ細胞の頻度に関する被爆状況別被爆線量(DS86)依存性(引用元論文19掲載のFig. 3から読み取り再構築された図)

 

この染色体異常頻度における線量推定システムDS86による被爆線量に関する線量反応関係の被爆状況依存性の原因が,DS86線量システムの持つ構造的偏りにあるものとすると, 屋内被爆の場合, 29%程度線量が低く見積もられていることになる。このように大きな偏りが生じてしまった原因は何なのか?この問題に対する解を見つけるには,

1)初期線量は屋根や壁による大きな遮蔽効果が見込めるが,非初期線量による曝露の場合は同様な効果は期待できない,

2)DS86は初期線量のみを評価の対象としている,

という2つの事実に着目すべきである。この観点に立って大瀧らは2015年に,広島原爆投下当日の入市状況とその後の急性症状発症に関係について少年兵士集団を対象としたアンケート調査(有効回答数64名)を行った。統計解析の結果,同集団における急性症状発症や後障害発症には放射性粉塵の吸飲による内部被曝が強く関わっていたことが示唆された。20)

上述の染色体異常率調査になった原爆被爆者においては,放射性微粒子の吸入により大きな内部被曝があったにもかかわらず,DS86(本質的にはDS02も同じ)では非初期線量の影響の存在を無視してしまったことだけでなく,初期線量に関する遮蔽効果による線量の低減処理を機械的に適用されてことで,放射線の真の被曝線量から大きく外れてしまったものと想われる。現在使われている被爆線量DS02では放射線のヒトの健康影響を正当に評価できていないと言わざるをえない。

2.3.原爆被爆者が受けた内部被曝の曝露源

原爆被爆者が受けた内部被曝の曝露源の本体はどんなものであったのか?これまで得られている知見と放射性核種の放射能の半減期の長さに関する情報を突き合わせて検討した結果として,2つの放射性核種,56Mn(半減期は2.6h)および28Al(半減期は2.2min),が本質的な因子として浮かび挙がった。21),22),23) 半減期がもう少し長い24Na(半減期は15.0h)の影響も否定できないが,入市被爆者の入市日別固形がん危険度の変化を推定した結果,8月9日入市者に比べて8月6日入市者における超過相対危険度が20%近い高値であったのに対して,翌日及び翌々日の同危険度はそれぞれ数%の水準にまで低下していたことが明らかにされている。15時間という(半日を超える)半減期を持つ24Naによる被曝の重大な影響が在ったとは考え難い。なお,身近な環境中に28Alの半減期よりも長く56Mnの半減期よりも短い半減期を持つ放射性核種は存在しない。24),25) 広島原爆の場合, 28Alや56Mnを含んだ微粒子が,いわゆるHot particle効果26),27)を引き起こし,急性症状や染色体異常の危険度を高くしていたことが考えられる。

図3.広島原爆の被爆者におけるがん死亡の超過の原因となった主な放射性核種微粒子の発生および飛散に関する想定機序

原爆炸裂直後の爆心地付近では土埃で太陽光が遮断され暗闇になったとの多数の報告がある。28) これらの放射性微粒子は,爆心地近傍にあった日本家屋の土壁や屋根瓦の下に敷かれていた粘土に含まれていた安定型の元素55Mnおよび27Alが原爆から放出された中性子を受けて放射化し生成されたものと考えられる。12),24) それらの微粒子が衝撃波と爆風により一瞬にして空中に舞い上がり拡散(一部は上空の風に運ばれて飛散)したのであろう。28Alは半減期が短いために作用時間はほぼ20分間に収まるので,その影響は爆心地近傍(1.2km以内程度)に限局されたはずである。一方,56Mnは原爆炸裂の5時間後でも約1/4の放射能の強さを保持していたために,直接被爆者だけで無く遠距離被爆者(早期入市者や救護者を含む)までも巻き込み曝露影響を及ぼしたと考えられる。13),14),17),18),20) (図3参照) なお,染色体異常率データから推定された被爆線量で都市間差として広島の方が長崎に比べて21%(=1/1.26-1)過小評価されているが,その背景要因としては, 爆弾の特性,街の形状, 爆心地の位置, 爆心地付近の植生, 爆弾投下当時の気象条件の違いで, 曝露物質の生成量や飛散分布の違いにより生じたものと想像される。

 

3.放射性微粒子による内部被曝

3.1 微粒子の摂取と体内沈着特性

ゲイサーらは,放射性微粒子の体内への取り込みが主に呼吸によるものであり,粒径などの属性により吸収過程や体内での循環状況が大きく変化することを報告している。29) それによると,鼻呼吸の場合,粒径が1~5μm の粒子では約50%が気管気管支領域に滞留し,残りの50%は肺胞領域に到達する。5~6μm より大きな粒子は90%が鼻腔内に捕捉され,10~20μm の粒子が気管・気管支まで達することは少なく,10μm 以上の粒子は肺胞レベル には沈着しない。一方,口呼吸においては粒径が 1~5μm の粒子の40-60%は肺胞レベルに沈着1~10μm の粒子の約60-80%は細気管支レベルに沈着し,10~20μm の大きな粒子の95%以上が気管・気管支に沈着するとのこと。なお,健常成人では,鼻呼吸の頻度が高く呼吸の割合は約13%と少ないが,下気道に達する粒子数は口呼吸の場合に増加する。

図4.放射性微粒子による被曝のイメージ

 

3.2 放射性微粒子被曝による放射線は測定が困難

体内に沈着した放射性微粒子からの放射線(γ線)による内部被曝の空間分布を定量的に把握するために, m個の放射性微粒子が1辺1cmの立方体の臓器の内部に一様に吸着している状況を想定し,固定点における線量率に関して数理モデルを用いて, 図5に示すような臓器内部, 臓器表面,皮膚表面および体表から11cm付近の体外を評価領域として設定し,線量率の分布に関するシミュレーションを行った。

図5. 放射性微粒子吸着による内部被曝の場合の被曝線量率の3D分布評価のための設定

図6. 内部被曝による線量率の測定点依存性(シミュレーションによる結果)

 

シミュレーヨン結果より,臓器内部での放射線量率は,評価点の位置により大きく変動(不均質性大),臓器表面では,臓器内部の値の約50%,皮膚表面では20%,外部(皮膚表面から10cm)では,1%未満に低下することが判明し, 体外の測定器では,放射性微粒子による内部被曝の検出はほぼ不可能であることが分かった。(図6)

 

3.3 放射性微粒子は局所的な超高線量被曝を起こす要因

臓器での平均線量率は同じでも,放射性微粒子の個数が少ない(この場合,個々の微粒子の持つ放射能は高くなる)場合と,その反対に放射性微粒子の個数が多い(個々の微粒子の放射能は低い)場合で,放射線の線量率の分布がどのように変化するのかという問題について,ベクレル数を一定にした場合の数理モデルを設定し,放射性微粒子の個数を として,臓器内部を評価領域とした線量率分布に関するシミュレーションによる検討を行った。その結果,微粒子の個数(m値)が小さい場合,0.01%程度の細胞では,組織平均線量率の数十倍~数百倍の線量率のガンマ線の被曝を受けていたが,上側20%点付近の線量率値は微粒子の個数(m値)の大小にかかわらずほぼ一定であった。微粒子個数(m値)を大きくしていくと,組織平均線量率はm値の大小にかかわらずほぼ一定となっていた。

外部被曝の場合,被曝に関する事前情報が把握できていれば,遮蔽や曝露回避が容易,被曝線量評価がし易い。一方,内部被曝の場合は遮蔽や回避が容易でなく,外部線量計測システムを使用して,内部被曝線量を形式的に行ってしまうと桁違いに線量(率)を過小評価してしまうことになる。一般に,内部被曝は低線量被曝と思われているが,放射性微粒子の吸飲が絡んでいる場合には,局所的に超高線量被曝の状態になっている。ただし,その生物学的影響については現在未解明であり,動物実験による検討が始められたばかりである。30),31)

 

 4.福島原発事故による放射能汚染の実態

4.1福島原発事故による放射能汚染の原因核種の特徴

福島第一原発事故に起因した放射能汚染は,原子炉内で発生した放射線(ガンマ線や中性子)を直接被曝したことによるものではなく,事故発生時に原子炉内で生成されていたいわゆるセシウムボールなどの放射性物質の微粒子が環境中に放出され広範囲の大気や土壌に拡散されたことによるものである。32),33)  その主な原因核種と半減期について,原爆被爆者の受けた放射線曝露や放射性微粒子汚染曝露の場合との対比としてまとめると,以下のようになる。

 

広島原爆による放射能汚染の特徴

ピカ (γ線,中性子線)および ドーン

ドーンに含まれていた主な放射性核種

28Al アルミニウム (半減期2.2分)

56Mn マンガン56 (半減期2.6時間)

24Na ナトリウム24(半減期15時間)

 

福島原発事故による放射能汚染の特徴

ピカは無い,ドーンのみ

ドーンに含まれていた主な放射性核種

131I  ヨウ素131 (半減期8日)

134Cs セシウム134 (半減期2年)

137Cs セシウム137 (半減期30年)

 

福島原発事故で問題になっている放射能汚染の原因核種は,広島・長崎の原爆被爆者が受けたものよりも,はるかに長い半減期を持っていることを留意すべきであろう。

4.2 空間放射線量率と土壌放射能汚染に関する調査・分析

原発事故後に朝日新聞の朝刊で公表された飯舘村(浪江町)と福島市のデータの放射線線量率の実測値と平滑化値(実線の折れ線)を図7に示す。34) また,同図中の破線は,半減期モデルのみを用いて推定された放射線線量率の値を示している。 飯舘村の測定値は,この半減期モデルのみでほぼ説明できているが,福島市の測定値は,半減期モデルで推定される値よりもかなり速く減少していることが示されている。この期間辺りで福島市などの都市部で集中的に行われた除染の効果が反映されているものと想われる。

図7.福島原発事故後の福島市と飯舘村で測定された空間放射線線量率の経日変化

 

福島第一原発事故の約3ヶ月後である2011年6月4日~7月8日の時期に,福島県およびその周辺地域を対象として,福島第一原発から80km内で2kmのメッシュ地点(計2181地点)での土壌の放射能汚染および空間放射線線量率の実態調査行われた。35)

図8. 福島県近傍の土壌放射能汚染と地上での空間放射線量率の地理分布

 

その分析結果として,図8の左図に,福島の土壌の放射能(セシウム)汚染( の値の常用対数値)の分布状況を示す。土壌汚染の地理分布の特徴として,事故原発周辺およびその北西近隣地区では を超えていた。その放射能汚染の範囲はかなり広く,事故原発から北西30km辺りの位置している飯舘村でも 程度となっていた。また, 程度の汚染は福島県のほぼ全域に及んでいた。

右図は,福島県および周辺地区における地上1mの高度での空間放射線量率( の常用対数値)の地理分布を表す。そのパターンの概要は土壌汚染の地理分布と類似しているが,高い放射線量率の領域は事故原発付近およびその北西近傍に限局した分布をしていることが分かった。さらに詳しい空間放射線量率やセシウムおよび放射性ヨウ素の土壌汚染調査結果については,大阪大学より汚染地図としてURLで公表されている。なお,福島原発事故前の日本全国の自然空間放射線量率地図は今井によりURL上に公表されているので参照されたい。36)

図9. 福島県およびその近郊における土壌の放射能汚染状況の将来予測(超過減少率を1%/年とした場合)

 

上記の調査結果とセシウム放射能の半減期の長さを基にして,今後200年に亘る福島県(およぼその近隣地域)での土壌の放射能汚染度に関する予測を試みた。なお,除染処理や風雨による域外拡散による減少率を1%/年として予測値を算出している。図9にその結果を示す。この地域の大部分では,原発事故前の放射能汚染水準に比べて1000倍以上の汚染が世紀を超えて続くことが判る。

 

4.3 放射性微粒子の空中飛遊の傍証

空間放射線量率は直下の土壌の放射能汚染濃度の影響を受けているものであり,両者間の正相関は事前に想定されていたものである。しかし,今回の調査結果から,降雨状況が強く関わっているという想定外の実態が明らかになった。 図11に,土壌のセシウム濃度と空間放射線量率の相関図を両対数プロットとして示す。青い円型マークは降雨有りの地点での観察値を示し,緑色の三角型マークは降雨無しの地点での観察値を示している。この図より,降雨が有った地点での相関係数が0.80であり,降雨が無かった場合の相関係数の0.53に比べて高いことが得られた。37) 降雨が無くある程度の風が吹いていた日の場合には,近隣の放射能汚染のより高い周辺地区からのセシウムボールなどを含む汚染微粒子の飛来物を受ける危険があったことや, 降雨が有る日の場合には汚染された微粒子が比較的短時間の内に地上に雨滴と共に落下することで,放射能汚染物質の遠方への拡散の抑制があったことなどが推測される。空間放射線量率の約20%~30%程度は直下の放射能汚染では説明できず,直下の放射能汚染のみを対象とした除染による空間放射線の低減効果に限界が有ることになる。

図10. 福島県での地表土壌のセシウム濃度と地上1mでの空間放射線量率との相関図

 

5.おわりに

 環境中の空間放射線が低下したことで,日本政府は帰還困難地域以外の元住民に対して,早期に帰還するように勧めている。これに対して,医学研究者も含めた専門家からの異論が活発に発信されているような状況でもない。しかし,その根拠になっている放射線の線量にはセシウムボールなどの放射性微粒子による内部被曝由来のものは反映されていない。また,広島・長崎の原爆被爆者に基づいた放射線の健康リスク評価にも(重大な)欠陥があることを示唆するデータが取得されており,全面的な見直しが必須であるが,本格的な再検討は未だ始められていない。昨今行われている根拠の曖昧な安全宣言を基づいた無責任なリスクコミュニケーションや帰還推進は慎むべきと思われる。

 

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  5. 長倉三郎,井口洋夫,江沢 洋,岩村秀,佐藤文隆,久保亮五編: 岩波理化学辞典第5版,岩波書店, 1998.
  6. Tamplin A, Cochran T: Radiation standard for hot particle, Natural Resources Defense Council, 1974.
  7. 松岡 理: 放射線量の不均等分布とその生物効果–Tamplinのホットパ-ティクル提案をめぐって, Radioisotopes, 25, 659-669, 1976.

28. 朝日新聞社: 広島・長崎の記憶 -被爆者からのメッセージhttp://www.asahi.com/hibakusha/hiroshima/h00-00071j.html

  1. Geiser M, Im Hof V, Schurch S, et al. Structure and interfacial aspects of particle retention. In Gehr P, and Heyder J, eds. Particle-lung interactions. Marcel Dekker,New York, 291-322, 2000.

30. Stepanenko V, Rakhypbekov T, Otani K, Endo S et al. : Internal exposure to neutron-activated 56Mn dioxide powder in Wistar rats: part 1: dosimetry, Radiation and Environmental Biophysics, 56, 47-54, 2017. doi: 10.1007/s00411-016-0678-x.

31. Shichijo K, Fujimoto N, Uzbekov D et al.: Internal exposure to neutron-activated 56Mn dioxide powder in Wistar rats—Part 2: pathological effects, Radiation and Environmental Biophysics, 56, 55–61, 2017. doi: 10.1007/s00411-016-0676-z.

32. Adachi K, Kajino M, Yuji Zaizen Y, Igarashi Y: Emission of spherical cesium-bearing particles from an early stage of the Fukushima nuclear accident, Scientific Reports 3, Article number: 2554, 2013. doi: 10.1038/srep02554.

  1. Imoto J, Ochiai A, Furuki G, Suetake M et al.: Isotopic signature and nano-texture of cesium-rich micro-particles: Release of uranium and fission products from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant, Scientific Reports 7, Article number: 5409, 2017. doi:10.1038/s41598-017-05910-z.
  2. 大瀧 慈,大谷敬子,冨田哲治,佐藤 健一: 福島第一原子力発電所事故後の東日本での空間放射線量率の時空間分布, 日本統計学会誌, 第42巻, 91-101, 2012.
  3. 谷畑勇夫: 福島土壌調査 2011,http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/dojo/.
  4. 今井 登: 日本の自然放射線量 2011,

http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html.

  1. 大瀧 慈, 大谷敬子, 今中哲二, 遠藤 暁, 星 正治: 東京電力福島第一原子力発電所近隣地域における空間放射線量率と直下土壌の放射能汚染度との関連について, 統計数理,第61巻, 247-256, 2013.

序局第18号-改憲・戦争阻止の大行進

序局第18号を発行しました。全国の書店で発売中(900円+税)。

安倍政権を倒す時は今

3月25日に発足した改憲・戦争阻止!大行進運動の発展へ、意欲的な企画が並んでいます。日本帝国主義の危機を明かす井上論文、大行進の呼びかけ人になった西川重則さんのインタビュー、婦民全国協からの慰安婦問題での訴え、横須賀基地と闘う呉東弁護士の集会講演。
資本、権力、右翼から攻撃を受けている関生支部の武建一委員長のお話は、不屈の実力闘争がどれほど資本家階級に脅威になっているかを教えてくれます。
7年目の3・11反原発福島行動を闘った動労水戸の石井真一委員長とふくしま共同診療所の布施幸彦院長の対談は、常磐線全線開通反対、被曝と帰還の強制反対の二つの署名運動の現状、意義を豊かに語っています。連載では、葉山岳夫弁護士の第8回目が、破防法裁判闘争の歴史を語って非常に興味深い内容です。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

改憲・戦争阻止の大行進

戦争・改憲に向かう日本帝国主義の危機 安倍政権の改憲攻撃を打ち破る「大行進」運動を 井上 学

国会傍聴18年  西川重則さんの思い 戦争は絶対にしてはならない―天皇の戦争責任追及は私の原点

慰安婦問題を開き直る安倍を倒そう ハルモニと共に12・16川崎集会に取り組んで 『婦人民主クラブ』編集長 川添 望

横須賀から見える朝鮮戦争 イージス艦事故と原子力空母 弁護士 呉東正彦

世の中をひっくり返すいいチャンス 関生支部つぶしには負けない
全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部 武建一委員長に聞く

関生支部への攻撃に対し連帯闘争のアピール

被曝と帰還の強制に反対する 被曝労働拒否、避難・保養・医療の7年間と今後
対談 動労水戸委員長 石井真一×ふくしま共同診療所院長 布施幸彦

ふくしま共同診療所初代院長 松江寛人先生を悼む 福島診療所建設委員会事務局長 渡辺 馨

『労働運動の変革をめざして』を学ぶ JR東労組崩壊情勢の中で光彩放つ 動労西日本執行委員 野口照生

「トランプの州」を覆す全州学校スト 全米に広がる21世紀世代の新たな組織化 村上和幸

『THE PROMISE/君への誓い』アルメニア人大虐殺を映画化 中島偉晴

労働裁判の最前線から/労働者と歩む弁護士レポート
外注化・出向/動労総連合―出向無効確認訴訟・控訴審 森川文人 石田亮 花澤俊之 鈴木達夫
民事免責を無視した不当判決 小竹運輸グループ訴訟 藤田城治 酒井健雄 小竹広子
「働き方改革」法案の狙いと正体 3・15学習会講演抄録 山本志都

連載 経済先読み ⑯ 株価暴落し再バブル崩壊/保護主義の報復合戦に 島崎 光晴

連載 白井佳夫の現代映画論講座 《第二部・第17回
赤狩りで喚問され同志を売った映画監督エリア・カザン 〈その3〉

獄中記⑥  迎賓館・横田爆取弾圧で水戸刑務所在監 本誌編集委員 十亀弘史

連載 労働者農民とともに歩んで60年  葉山岳夫弁護士に聞く
第8回 三里塚と動労千葉 第8回 破防法裁判闘争20年の歩み

序局第17号-朝鮮侵略戦争に反対

序局第17号を発行しました。全国の書店で発売中(900円+税)

朝鮮侵略戦争に反対

/「働き方改革」と闘う

巻頭に、昨年10月の衆院選に出馬した斎藤郁真全学連委員長のインタビュー。10年間の学生生活と活動の中でつかんできたものを縦横に語っていて痛快です。特集は、戦争絶対反対と国際連帯の闘いの意義をテーマに据えました。今の朝鮮侵略戦争情勢に対してどう対決するかの貴重な論点が出されています。
動労総連合の出向命令に対する訴訟の反動判決はJR資本の言い分そのもの、安倍の「働き方改革」に沿う国家と資本の意思表示です。当該の動労千葉・田中康宏委員長に聞きました。また同判決批判を「労働裁判の最前線から」の特別版として弁護団から寄せてもらいました。
今その最中の日弁連会長選について、高山俊吉弁護士に伺いました。保育について、日本共産党についての論考も役に立ちます。連載も充実しています。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

(目次)

朝鮮侵略戦争に反対/「働き方改革」と闘う

戦争とめよう この国に革命を  斎藤郁真全学連委員長、大いに語る

特集 国際連帯の力で戦争を止めよう

朝鮮戦争・核戦争の危機と新しいインターナショナル  秋月丈志
「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」が結成
11・4労働者国際連帯集会での許用皓代表の発言
「朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会」結成宣言
慰安婦問題でのサンフランシスコへの日本からの手紙

動労総連合出向無効確認訴訟10・10判決を弾劾する
「働き方改革」の先取りと闘う  動労千葉委員長 田中康宏

労働裁判の最前線から労働者と歩む弁護士レポート特別版
動労総連合出向無効確認訴訟10・10判決を弾劾する
第3の分割・民営化と労働法制の解体を狙った超反動判決
訴訟代理人弁護士 森川文人 石田亮 花澤俊之 鈴木達夫

子育てを私たち労働者の手にとりもどそう!  山本美知子(婦人民主クラブ全国協議会)
『労働運動の変革をめざして』を学ぶ 資本の攻撃に打ち勝つ勝利の展望  動労総連合・新潟執行委員 阿部啓輔
階級性を投げ捨てた日本共産党の末路 朝鮮侵略戦争の切迫下で破産深める  高田隆志
日弁連を戦争翼賛団体にしてはならない 会長選挙に武内更一弁護士を推し立てて闘う
憲法と人権の日弁連をめざす会 弁護士 高山俊吉

連載 経済先読み ⑮ 島崎 光晴  日本の資本家はなぜ戦争・改憲に命運かけるのか

白井佳夫の現代映画論講座《第二部・第16回》
赤狩りで喚問され同志を売った映画監督エリア・カザン 〈その2〉

獄中記 ⑤十亀弘史

労働者農民とともに歩んで60年
三里塚と動労千葉  葉山岳夫弁護士に聞く
第7回 国鉄分割・民営化との闘いの30年(下)

読者の声  都庁闘争座談会企画に感謝します東京・世田谷(ヘルパー)佐野さよ子

序局第16号-「安倍を監獄へ」は時の声

序局第16号を発行しました。全国の書店で9月30日発売(900円+税)

「安倍を監獄へ」は時の声

巻頭に鈴木達夫弁護士による憲法闘争論が重厚に展開されています。加計問題、自衛隊「日報」問題などに現れた日本帝国主義の末期的危機と、それゆえの凶暴な戦争、改憲の攻撃に対する闘いの視座がしっかりと据えられています。
都庁レストラン解雇の攻撃に対して、当該の柿沼庸子さん、「君が代」不起立被処分元教員の根津公子さんらの座談会が、興味深い内容です。パククネ打倒後の韓国労働者階級の闘い、共謀罪先取りのかねひろ弾圧との闘いなど、最も今日的なテーマを、根源的に明らかにします。
特集は星野文昭さん、大坂正明さん解放の闘い。狩野満男さんと藤田城治弁護士のアピールと、沖縄の座談会は、星野闘争の発展の糧になります。労働裁判は、動労総連合の訴訟を中心にグレードアップされています。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

(目次)

「安倍を監獄へ」は時の声

安倍改憲クーデターとの対決 鈴木達夫弁護士が語る憲法闘争論

「民営化は悪」の極限を示した加計学園事件 全国労組交流センター事務局長 飯田英貴
「日報」問題で露呈した自衛隊派兵の矛盾    片山武夫

原発避難区域への帰還強制に反対する「福島署名を集めて解雇」は許せない!
座談会 柿沼庸子 根津公子 佐藤賢一

革命完遂へ向かう韓国労働者階級 ムンジェイン政権下の民主労総の闘い 佐々木舜

『労働運動の変革をめざして』発刊 編集スタッフが熱く語った!

かねひろ弾圧=共謀罪先取り攻撃との闘い 関西合同労組阪神支部 山本美知子

特集 星野さん、大坂さんは無実だ
星野文昭さん解放への新たな発展 全国再審連絡会議共同代表 狩野満男
無実の証拠は検察官が隠し持っている 星野再審弁護団 大坂裁判弁護団 藤田城治
沖縄万人の力で取り戻す! 座談会 真喜志康彦 仲宗根光洋 和田邦子

労働裁判の最前線から 労働者と歩む弁護士レポート
JR東日本の外注化に対決して/動労総連合の出向無効確認訴訟いよいよ判決へ
民営化と闘う非正規公務員/奈良市下水道職員の任用等義務づけ訴訟
「能力不足」を理由とする解雇・本採用拒否/有機合成薬品株式会社事件の弁論終結
第2回公判での裁判官忌避 異例の訴訟指揮/動労千葉ガサ国賠事件
公安警察の嘘デタラメを暴く/全学連大会襲撃―国賠訴訟第1回口頭弁論

連載 経済先読み ⑭日銀の国債購入は限界/海外権益死守狙う改憲 島崎 光晴

白井佳夫の現代映画論講座 第15回《第二部・開始》
赤狩りで喚問され同志を売った映画監督エリア・カザン 〈その1〉

獄中記④ 「矯正指導日」はボールペンを武器とした、月に2度の反撃の日 十亀弘史

連載 労働者農民とともに歩んで60年 葉山岳夫弁護士に聞く
三里塚と動労千葉 第6回 国鉄分割・民営化との闘いの30年(上)

 

序局第15号-ロシア革命100年 世界は動く

序局第15号を発行しました。全国の書店で発売中(900円+税)

ロシア革命100年 世界は動く

安倍の5・3改憲メッセージに対する巻頭言を始め、安倍の攻撃に対する怒りにあふれた号です。前号に続きロシア革命100年ということで「トランプ登場とアメリカ労働運動」自動車労組の闘いを中心に歴史的に解明しています。
安倍政権との対決としては、オリンピック、共謀罪、沖縄、天皇制という四つの角度からの鋭く深い論稿が並んでいます。
福島の被曝と帰還の強制に対する闘い、自衛隊によるパワハラ、退職強要と闘う池田自衛隊裁判の報告(集会講演に大幅加筆)、日本共産党批判など、多くの企画が並んでいます。「労働裁判」は、動労総連合の大法廷での闘いを中心に報告。葉山弁護士の連載インタビューは今現在の三里塚攻防を教えてくれます。白井さんの連載は今回で第一部が終わり、全体を振り返っています。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

(目次)

ロシア革命100年 世界は動く

巻頭言 9条改憲の野望と全面対決のとき
ロシア革命100年 トランプ登場とアメリカ労働運動 村上和幸
―――自動車労組の闘いを中心に

特集 安倍政治との対決の焦点
戦争・改憲、原発、民営化のための東京オリンピック絶対反対
合同・一般労働組合全国協議会事務局長 小泉義秀
労働運動の抹殺をたくらむ新共謀罪法案を永久廃案に 弁護士  西村正治
トランプ登場のもとでの沖縄闘争の展望 沖縄労組交流センター 山城信康
天皇生前退位の攻撃と日本帝国主義の危機 近現代史研究者 柏木俊秋

「被曝と帰還の強制反対」の運動を広げよう
ふくしま共同診療所医師 杉井吉彦さんに聞く

イラク派兵で負傷、自衛隊によるパワハラ・退職強要と闘う
池田自衛隊裁判の報告 国家賠償裁判弁護団 増本陽弁護士

戦争を推進する側に立った日本共産党
第27回大会が示した歴史的大転向   水樹 豊

労働裁判の最前線から
労働者と歩む弁護士レポート
JR東日本の偽装請負・民営化を暴く/動労総連合の出向無効確認訴訟、大法廷証人尋問
訴訟代理人弁護士 森川文人 石田亮 花澤俊之 鈴木達夫
分社化の狙いと実態がより鮮明に/中労委の求釈明に対する小竹運輸の回答で
訴訟代理人弁護士 藤田城治 酒井健雄 小竹広子
命と安全に対する格差は許されない/「会計年度任用職員」の導入のもくろみ
訴訟代理人弁護士 山本志都
個人被告切り離しを企図した裁判所/動労千葉ガサ国賠事件
訴訟代理人弁護士 山本志都 石田亮

連載 経済先読み ⑬ 島崎 光晴 トランプ経済早くも破産/製造業復活は不可能
白井佳夫の現代映画論講座第14回《第一部最終回》
映画「無法松の一生」が証言する戦争の時代と戦後の日本 〈その5〉
獄中記 ③十亀弘史 迎賓館・横田爆取弾圧で水戸刑務所在監 本誌編集委員

連載労働者農民とともに歩んで60年
葉山岳夫弁護士に聞く 三里塚と動労千葉 第5回 市東さんの農地を守る闘い

 

序局第14号-ロシア革命の現代的復権

『序局』第14号(2017年1月)を発行しました。全国の書店で発売中(900円+税)。

序局第14号

ロシア革命の現代的復権

21世紀革命勝利のために 〈1917年ロシア革命〉とは何か 深田 力

特集●安倍と一体の/小池都政と対決する
東京都丸ごと民営化を許さない 東京西部ユニオン副委員長 北島邦彦
「特区」使った民営化・労組破壊との闘い
労働者座談会 大木勇次(東交) 谷井正人(小学校事務)
佐藤賢一(江戸川区職労) 小泉義秀(合同・一般労組)

民主労総ゼネストが切り開いた新たな民衆革命の地平
ゼネスト・民衆総決起そしてパククネ退陣民衆抗争 千葉商科大学教授 金元重

情熱と魂が通い合った国際連帯
大邱労働者大会に参加して    広島連帯ユニオン青年部長 宮原 亮
動労水戸と共にドイツに行った  国鉄福島動力車労働組合 倉岡雅美

津久井やまゆり園障害者殺傷事件 労働組合の問題として考える
36年間「やまゆり園」で働いた元職員 太田顕さんに聞く

福島から「被曝と帰還の強制反対」運動を起こす  対談 布施幸彦 佐藤幸子

労働裁判の最前線から 労働者と歩む弁護士レポート                                 被告JRに外注化の破綻と偽装請負を追及/動労総連合の出向無効確認訴訟、大法廷に
「職場に戻してほしい」/習志野市・差別解消法施行前の駆込み解雇との闘い
分社化による不当労働行為/中労委が小竹運輸に詳細な求釈明
国鉄型の全員解雇方式/社会保険庁分限免職の違法を問う

全学連は訴える! 警視庁公安部の襲撃に告訴・国賠で反撃 全学連救対部 洞口朋子

連載 経済先読み⑫ 米トランプの保護主義/世界体制を自ら総破壊 島崎光晴

連載 白井佳夫の現代映画論講座 第13回
映画「無法松の一生」が証言する戦争の時代と戦後の日本(その4)

連載 獄中記② 運動会/『21世紀の資本』 水戸刑務所在監 十亀弘史

連載 労働者農民と共に歩んで60年   葉山岳夫弁護士に聞く
三里塚と動労千葉 第4回 三里塚二期攻撃に対する闘い

序局第13号-労働組合が世界で甦る

『序局』第13号(2016年9月)を発行しました。全国の書店で発売中(900円+税)。

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労働組合が世界で甦る

8・8天皇メッセージを断罪する 天皇制の継続と強化のための新玉音放送 黒島善輝

「労働者こそ主人公」をめぐる熱い街頭論議 鈴木達夫弁護士 参院選闘争を総括する

労働法の改悪は改憲攻撃 動労千葉労働学校講師 増田明生

動労総連合はどのようにつくられたか 結成30周年に際し、その原点を解き明かす 動労千葉委員長 田中康宏

資料 韓国・民主労総政策代議員大会への提言
社会の根底的変革のために2千万労働者の代表となろう
キムスンホ氏  タンビョンホ氏  ハンサンギュン委員長の獄中からの手紙

韓日労働者が世界の労働者同志たちに送る招請状
東京―ソウル11月国際共同行動を訴えます

農地は命―この地で闘う 三里塚反対同盟 市東孝雄さんに聞く

シリア戦争下のクルド人民の闘い 圧殺を図るトルコ・エルドアン政権 中島偉晴

ヒロシマとフクシマにおける被曝による健康影響について 広島大学名誉教授 大瀧 慈

労働裁判の最前線から 労働者と歩む弁護士レポート
いよいよ証人尋問へ 動労総連合の出向無効確認訴訟 森川文人 石田亮 花澤俊之 鈴木達夫
不当労働行為を認定 小竹運輸労組地労委全面勝利 藤田城治 酒井健雄 小竹広子
郵政非正規ユニオン 不当な雇い止め容認中労委命令 森川文人 酒井健雄

連載 経済先読み ⑪ 島崎 光晴 英のEU離脱の衝撃/世界体制崩壊と革命情勢
白井佳夫の現代映画論講座 第12回 映画「無法松の一生」が証言する戦争の時代と戦後の日本 〈その3〉
新連載 獄中記① 迎賓館・横田爆取弾圧で水戸刑務所在監 本誌編集委員 十亀弘史

まさか!の勝利 「君が代」不起立 停職6月処分取り消し高裁勝訴判決が確定 「君が代」不起立被処分・元教員 根津公子

連載 労働者農民とともに歩んで60年 三里塚と動労千葉 葉山岳夫弁護士に聞く 第3回 70年代以来の動労千葉の闘い

序局第12号-安倍葬れ! 革命やろう

序局第12号(2016.5)を発行しました。全国の書店で発売中(定価900円+税)。

序局第12号

安倍葬れ! 革命やろう

特集 7月選挙戦の焦点
戦争・改憲との対決の正念場 闘いの基軸は労働組合をめぐる攻防 小泉義秀
「岩盤規制破壊」の国家戦略特区 TPPの受け皿、統治形態の新自由主義的転換 山部明子
労働法制大改悪との闘い ゼネストで雇用・労働破壊を打ち破ろう 大迫達志
戦争に翼賛し闘いに敵対する共産党 「新しい労働者の政党」が今こそ必要 高田隆志

新自由主義に立ち向かう国鉄闘争
国鉄解雇撤回新署名運動と動労総連合建設 動労千葉委員長 田中康宏

ドキュメント 民主労総ゼネスト2015 ひっくり返そう財閥の世の中! 終わらせよう資本家政権!

権力と対決できる日弁連を再建する 日弁連会長選挙を戦って 闘う弁護士鼎談 高山俊吉さん 武内更一さん 森川文人さん

爆取でっち上げ30年を総括する 下獄にあたって、はっきりさせておきたいこと 迎賓館・横田爆取弾圧被告 本誌編集委員十亀弘史

京大反戦バリストは無罪 権力・当局・共産党一体の弾圧を打ち破った 京都大学同学会委員長 全学連副委員長 作部羊平

「検察官司法」の原像 家永三郎「司法権の独立の歴史的考察」を読む 宮本弘典(関東学院大学教員)

「辺野古新基地建設反対」署名をなぜ始めたか 「革命もひとりから。戦争もひとりから」 沖縄民権の会 座覇光子

労働裁判の最前線から 労働者と歩む弁護士レポート
不当労働行為を認定、解雇撤回・原職復帰へ 小竹運輸グループ労組に地労委の勝利命令 藤田城治
「就業規則」とは 動労総連合の強制出向無効確認訴訟 森川文人・石田亮・花澤俊之・鈴木達夫
運転士登用・昇進での組合差別を許さない 動労水戸 不当労働行為損害賠償訴訟 山本志都
解雇の材料集め目的に勤務を監視する会社 有機合成薬品工業株式会社事件(本採用拒否事件) 木下徹郎 藤田正人

連載 経済先読み ⑩ 島崎 光晴 リーマン後の恐慌対策が破産/大恐慌の再激化
連載 白井佳夫の現代映画論講座 第11回 映画「無法松の一生」が証言する戦争の時代と戦後の日本 〈その2〉
連載 労働者農民とともに歩んで60年 三里塚と動労千葉 葉山岳夫弁護士に聞く 第2回 三里塚 初期から70年代の激突へ

ISBN978-4-434-22052-4

『序局』第11号-戦争を阻む力は何か

『序局』第11号(2016年1月)発行! (価格900円+税)

序局第11号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦争を阻む力は何か

戦争と改憲の安倍に大反乱を 〈30年代型〉激動期と日本共産党の大反動 水樹 豊

「生命線」・「国益」を叫ぶ時代――軍艦旗の下での漁業 小樽商科大学教授 荻野富士夫

ふくしま共同診療所報告会in郡山 2015・12・13
甲状腺がんの多発と健康被害に向き合う診療を
ふくしま共同診療所院長 布施幸彦

動労総連合にこそ展望がある
国労で45年、闘いでつかんだ転換と飛躍  動労総連合・新潟委員長  星野文男さんに聞く
資料 民主労総と韓国労働者人民の闘い
ハンサンギュン民主労総委員長の訴え 11・14、12・10
歴史の正義と被害者の人権を捨てた日本軍「慰安婦」問題の屈辱合意を糾弾する! 韓国47団体共同記者会見文 12・29

介護を崩壊させる新自由主義
アミーユの労働現場の闘いが切り開く労働者の未来 十亀弘史

労働裁判の最前線から 労働者と歩む弁護士レポート
出向延長弾劾ストが資本と裁判所を痛撃―動労総連合の強制出向無効確認訴訟 石田亮・森川文人・花澤俊之・鈴木達夫
組合結成を阻むための雇い止め―郵政非正規ユニオンの闘い 森川文人・酒井健雄
間接強制・損害賠償攻撃に反撃を―学研・ふじせ訴訟 山本志都
「大学の自治」と労働法―法政大学・処分撤回訴訟から 藤田城治

新自由主義と「司法改革」 日弁連執行部の権力翼賛を糺す
憲法と人権の日弁連をめざす会 弁護士 武内更一

戦争と治安弾圧――「完全黙秘・非転向」について考える
救援連絡センター運営委員・杉並救援会 長谷川英憲

連載 経済先読み⑨
アメリカ再バブルの実態/利上げが崩壊の転機  島崎光晴

連載 白井佳夫の現代映画論講座
映画「無法松の一生」が証言する戦争の時代と戦後の日本〈その1〉

●新連載 労働者農民とともに歩んで60年   葉山岳夫弁護士に聞く
三里塚と動労千葉   第1回 学生運動から弁護士へ

ISBN978-4-434-21642-8

 

序局第10号-安倍を倒し社会変えよう

序局第10号(2015年9月)発行! (価格900円+税)

序局第10号

安倍を倒し社会変えよう

戦後史の決着をかけた闘い/改憲阻止1000万署名運動の開始に際して 許すな改憲!大行動代表呼びかけ人 鈴木達夫
戦争法と憲法改悪を許さない東京宣言 2015年7月5日
被爆70年 長崎の8月/安倍に対する被爆者の怒り 城臺美彌子(NAZEN長崎)

侵略と戦争の「70年談話」徹底批判/戦争と民営化に、階級的労働運動で大反撃を 黒島善輝

日本の非正規職化と海外権益の実態/大恐慌と争闘戦の現状分析を踏まえて 島崎光晴

福島の現状と「帰還強制」/「避難・保養・医療」の原則の重要性 ふくしま共同診療所医師 杉井吉彦
『3・8被曝・医療 福島シンポジウム報告集』を読んで/いま、福島で何が起こっているのか?
除染労働者に合同労組加入を訴える ふくしま合同労働組合 後藤尚生
命の砦 団結の砦 生きる寄る辺に 八尾北医療センター労働組合執行委員長 藤木好枝
闘い続ける共同診療所とともに 社会保障研究会 山部明子

『放射線被曝の理科・社会』を批判する/被曝被害の受忍を強要するICRPを信奉する「平和の闘士」たちの人権感覚を疑う 矢ヶ崎克馬 (琉球大学名誉教授・物理学者)

▼国鉄解雇撤回闘争―闘いはこれからだ
JR採用差別事件の上告棄却を弾劾する! 国鉄千葉動力車労働組合
国鉄闘争全国運動呼びかけ人会議(7・29)での報告と提起
6・30最高裁棄却決定の意味 動労千葉顧問弁護団長 葉山岳夫
国鉄闘争は何一つ終わっていない動労千葉委員長 田中康宏

動労水戸の闘いの地平/戦争・原発・外注化と闘う労働組合 動労水戸委員長 石井真一
民営化と闘う日韓鉄道労働者共同声明
動労千葉の国際連帯闘争の歩み/韓国・民主労総ゼネスト連帯6・28集会基調報告 動労千葉国際連帯委員会 山本弘行
国際連帯闘争の経緯

▼労働裁判の最前線から/労働者と歩む弁護士レポート
目前に迫った3年間の出向期限切れ/動労総連合・出向無効確認訴訟 森川文人・石田亮・花澤俊之・鈴木達夫
元社員が会社の組合差別を証言/小竹運輸争議、水戸地労委で画期的証人尋問 藤田城治・小竹広子・酒井健雄
団結権に関する憲法28条違反を争う/国労組合員資格確認訴訟、最高裁へ 鈴木達夫・藤田正人・石田亮
公務災害罹災から雇い止めに/危険業務の非正規公務員の状況 山本志都

白井佳夫の現代映画論講座 山田洋次監督の映画は現代日本の時代風潮を映す鏡なのだ〈その3〉

公安警察を打ち負かした「オープンスペース街」 十亀弘史