国際労働運動vol.54-「ろうそく革命」完遂へ進む韓国

国際労働運動vol.54『「ろうそく革命」完遂へ進む韓国』を発行しました。全国の書店で発売中(500円+税)。

 

羅針盤/関西生コン支部を絶対に守ろう

「ろうそく革命」完遂へ進む韓国
■ムンジェイン政権と激突する民主労総
■東アジア21世紀革命へ日韓の連帯を

はじめに
Ⅰ 再び資本・権力との全面対決へ――ムンジェインと労働者階級は非和解

⑴ 公約をかなぐり捨てたムンジェイン
非正規職の労災死亡に怒り/「非正規職をゼロにする」のウソ/財界と労働界の「大妥協」路線
⑵ ムンジェイン政権の本質
輸出頼みの韓国経済の危機/北朝鮮経済との結合を求める/旧パククネ勢力の策動
⑶ 100万人のチョンテイル
民主労総が100万人に拡大/プロレタリア革命の勝利へ

Ⅱ 「ろうそく革命」とは何だったか――民主労総のゼネストが切り開く

⑴ 新自由主義に対する怒りの噴出
IMF管理体制下の「大改革」/民主労総の結成と激闘/パククネ政権の登場/「労働市場の構造改革」/労働大改悪阻止のゼネスト闘争/世論を変えたストライキ/「スト支持」に民衆を獲得
⑵ 独裁政治の復活を阻む渾身の決起
不正選挙への怒り爆発/「内乱陰謀罪」発動の大弾圧/全教組に対する「法外労組」通告/セウォル号の沈没事故/統合進歩党を強制解散に/ハンサンギュン委員長の誕生/歴史教科書書き換えで激突/サード配備反対闘争の爆発/「パククネを監獄へ!」/反革命軍事クーデターの画策
⑶ ゼネストと民衆総決起
ハンサンギュン執行部の闘い/ゼネスト闘争の始まり/正規職と非正規職の団結/農民、露天商など全民衆が合流/闘いは止められない/青年・学生の大量の決起

Ⅲ 戦後革命期をもこえる大激動――米日帝の朝鮮侵略戦争を許すな

⑴ パククネ打倒のもつ意味
歴代軍事独裁の中枢にいた勢力を打倒 / 戦前以来の歴史の革命的決着を求めて
⑵ 帝国主義支配の崩壊に恐怖する米日帝
対北朝鮮の「作戦計画5015」/米軍が先制攻撃を策動/米朝首脳会談の本質/最大の恐怖をつのらせる日帝・安倍/民主労総に学び日本労働運動の再生を
●資料 鉄道労組の闘争宣言「鉄路の軌跡」

News & Review
◆中東/米帝の新たな中東侵略戦争を阻止しよう
◆日本/安倍の施政方針演説を批判する
◆香港/香港医院管理局労働組合がスト突入

■社会保障解体と闘う(40)介護保険制度21年度改定

■マルクス主義・学習講座 『ドイツ・イデオロギー』(第6回)

(一部内容紹介)

「ろうそく革命」完遂へ進む韓国
■ムンジェイン政権と激突する民主労総
■東アジア21世紀革命へ日韓の連帯を

はじめに

2017年3月、韓国の労働者民衆は、「ひっくり返そう!財閥の世の中、打ち倒そう!資本家の政府」と叫んで決起し、パククネ前政権を打倒した。強大な権力をほしいままにしてきたパククネを実力で大統領の座から引きずり降ろし、監獄にたたき込んだのだ。
「ろうそく革命」と呼ばれたこの勝利から3年。この闘いを最先頭で労働組合のゼネストによって切り開き、支えた民主労総(全国民主労働組合総連盟)は今日、「ろうそく革命の完遂」を求める新たな闘いに突入している。パククネを打倒した後に登場したムンジェイン政権が、財閥を解体して「労働者が生きられる社会」をつくるという労働者階級の要求を今や公然と投げ捨てて、資本家階級と再び結託して労働者を犠牲にする政策を推し進めているからだ。韓国情勢は再び、革命か反革命かの大激突に向かって進み出している。
他方で日本帝国主義・安倍政権は、韓国での闘いが日本の労働者階級の階級的魂を揺り動かし、安倍打倒・日帝打倒の闘いに火をつけることに心底から恐怖している。そして今や、対北朝鮮のみならず、韓国・ムンジェイン政権への敵視政策を露骨に展開している。さらに対中対決政策のもとで東アジア全域の軍事的再制圧・再支配を狙うアメリカ帝国主義・トランプ政権との日米軍事同盟を強め、米帝とともに朝鮮半島への新たな侵略戦争突入を狙って、改憲攻撃にますます自らの延命の一切をかけて突き進んでいる。
ここにおいて、日本の労働者階級に問われている課題を明確にする上でも、韓国「ろうそく革命」とそこに至る民主労総のゼネスト闘争のもつ歴史的位置と大きさを改めてつかみ直したい。資本・権力と真っ向から激突して闘われたこの数年間にわたる死闘は、朝鮮半島をめぐる戦争情勢の急切迫の中で、大恐慌と戦争を内乱=革命に転化していく現実性を労働者階級の具体的な闘いの姿をもって全世界に示すものであった。その流れは、現在の香港の闘いにも引き継がれている。
◇    ◇
本稿ではこの観点から、第Ⅰ章でまず、ムンジェイン政権と民主労総との対決構造を明らかにし、第Ⅱ章で「ろうそく革命」とは何だったか、それはどのようにしてかちとられたかを明らかにする。さらに第Ⅲ章で、韓国における闘いの進展が、米日帝による朝鮮侵略戦争を阻止する闘いとも結合しつつ、東アジアにおける帝国主義打倒・スターリン主義打倒の21世紀革命への展望を必ずや開くこと、日韓労働者の国際連帯の発展と日本の労働者の階級的大決起が今こそ求められることを訴えたい。