国際労働運動vol.52-中国ゆるがす香港怒りのデモ

国際労働運動vol.52『中国ゆるがす香港怒りのデモ』を発行。全国の書店で発売中(500円+税)。

■羅針盤/香港の闘いと連帯し安倍打倒を

中国ゆるがす香港怒りのデモ
■200万デモ、警察の弾圧と全面激突
■中国「大国化」構想の足元を崩す闘い

Ⅰ 200万人デモと連日の激突――青年労働者・学生が変革をかけて

香港の歴史 / 大国による香港支配への怒り / 「逃亡犯条例」 / 200万人デモの大爆発 / 闘いを先導する労働組合 / デモの先頭に立つ青年労働者・学生 / 労働者の「五大要求」 / 実力闘争と非暴力主義の対立の克服 /  「覆面禁止法」との闘い / デモ弾圧で学生の命奪う警察許すな

Ⅱ 50年までに中国「大国化構想」――経済・軍事で米に勝つ大国化宣言

米中貿易戦争がエスカレート / 『社会主義現代化強国』の三つの柱 / ①「中国製造2025」 / IT、AI技術の推進 / ②「一帯一路」政策 / 中国経済の行き詰まり / 米帝トランプと非和解的な激突 / ③「広州・香港・マカオ」大湾区構想

Ⅲ 習体制が香港デモに恐怖の叫び――本土労働者、諸民族への波及を恐れ

⑴ 習近平体制の危機の進行
⑵ 香港での決起は、中国の労働者人民、諸民族の決起を呼び起こす
⑶ 台湾問題の大きさ

Ⅳ 今こそ労働者の国際連帯を――カタルーニャ、台湾、韓国、日本など

⑴ 香港で進む新たな国際連帯
⑵ 武力鎮圧を絶対に許すな!
⑶ 11月の地平を踏まえ、今こそ労働者の国際連帯の発展を!

NEWS & REVIEW
アメリカ/全米自動車ストとシカゴ学校スト
日本/改憲阻止は階級闘争の最先端

◆社会保障解体と闘う(38)「保育無償化」とは何か?

■マルクス主義・学習講座
『ドイツ・イデオロギー』(第4回)

(一部内容紹介)

中国ゆるがす香港怒りのデモ
■200万デモ、警察の弾圧と全面激突
■中国「大国化」構想の足元を崩す闘い

はじめに

2019年6月より、香港で「逃亡犯条例」の改悪に反対して、歴史的な大規模デモが連日闘われている。このデモは、米中対立の激化の中で、中国スターリン主義そのものを揺るがし、習近平政権がとっている中国大国化構想を危機に追い込んでいる。そして経済面では、今年打ち出された発展戦略である「広東省・香港・マカオ大湾区」構想を破産させ、「一帯一路」政策の発展を阻むものにもなろうとしている。政治面でも、中国スターリン主義の支配体制を激しく揺さぶり、中国大陸部での労働者の決起、そしてチベットやウイグルなどの諸民族の解放運動への決起を促すものであり、その支配体制の崩壊につながりかねないものとなっている。さらに台湾政策の展開にも影響を与えている。
したがって、香港の事態は中国スターリン主義の生命線に関わるものであり、香港の労働者民衆の闘いは、中国スターリン主義打倒の展望を示し、さらに帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制を転覆する世界革命の展望にもつながっている。
本論では、今の香港情勢を切り口として、中国スターリン主義の抱える体制的危機を明らかにしようとするものである。
第Ⅰ章では、この「逃亡犯条例」改悪案に反対する香港民衆の闘いの経過について、「一国二制度」など歴史的な背景にも触れながら紹介する。
第Ⅱ章では、米中対立の激化の中で中国スターリン主義が2049年(中国革命100周年)までに進めようとしている中国大国化構想、その要をなす「広東省・香港・マカオ大湾区」構想を紹介し、今回の香港デモが中国の大国化構想そのものを揺るがす存在になっていることを論じる。
第Ⅲ章では、この香港の闘いによっていかに今中国スターリン主義・習近平体制が追いつめられているか、とりわけ民族問題や労働者の闘いに与えている影響、さらに台湾問題について言及し、この闘いの歴史的な重要性をはっきりさせたい。
第Ⅳ章では、香港の労働者民衆の勝利のために決定的に重要なのが国際連帯であることを明らかにする。