国際労働運動vol.49-「労組なき社会」狙うJRと闘う

国際労働運動vol.49『「労組なき社会」狙うJRと闘う』を発行。全国の書店で発売中(500円+税)。

羅針盤/弾圧粉砕し11・3労働者集会へ

「労組なき社会」狙うJRと闘う
■運転士・車掌廃止、安全無視の攻撃
■関西生コン弾圧粉砕し11・3集会へ

はじめに

第1章 第3の分割・民営化と闘う
1 「運転士・車掌」廃止の衝撃!
2 JRの基本路線―「変革2027」
3 自動運転と横浜シーサイドライン事故
4 ワンマン化への攻撃
5 歯止めなき外注化
6 駅の外注化・無人化
7 改憲攻撃と一体の「働き方改革」
8 鉄道事業を放棄・利益追求のJR
9 地方の消滅―JR北海道
10 安全の全面崩壊が始まる
コラム1 労働力人口の急減少

第2章 「労組なき社会」めざす安倍
1 官邸主導の安倍・葛西の戦略
2 東労組カクマルはどうなっているのか
3 社友会とは何か?
4 「就業規則変更」のモデルに
5 連合の支配体制の崩壊
6 資本の労働者支配の崩壊
コラム2 民営化の破綻の結果

第3章 労働運動再生に向けて
1 鉄道員の誇りをかけた闘い
2 職場代表選挙の闘い
3 国鉄1047名闘争の持つ力
4 地域から反乱が始まった
5 労組根絶―関生弾圧を粉砕しよう
6 11・3全国労働者総決起集会へ

News & Review
◆ヨーロッパ/弾圧強化に屈しない黄色いベスト運動
◆日韓/植民地支配責任を居直る安倍政権
◆香港/「逃亡犯条例」反対、170万人が終日デモ

■社会保障解体と闘う(35)

■マルクス主義・学習講座
『ドイツ・イデオロギー』(第1回)

(一部内容紹介)

「労組なき社会」狙うJRと闘う
■運転士・車掌廃止、安全無視の攻撃
■関西生コン弾圧粉砕し11・3集会へ

はじめに

▼日本の労働者に何が起きているのか
「20年間で時給は日本だけ低下!」。衝撃的事実が商業新聞に掲載された。1997年から2017年の20年間で、1人当たりの収入が9%も低下している。低下しているのは日本だけです。
また「アンダークラス」(平均年収186万円)と呼ばれる労働者が929万人に達しています。引きこもり、結婚できない、子どもの貧困、地方の消滅……社会問題が続発し、若者の未来を奪い続けている。すべては低賃金化によるものです。
この日本は世界的に見ても、労働者が生きられない国家へと一挙に変貌しています。
▼労組なき社会への大転換
一体、誰がこんな社会にしたのか? 世界と比べても日本社会でこれだけ労働者の権利が奪われたのは、労働組合が御用化され、力が弱まったからです。総評を解体し、連合を結成し、労働組合を労働者の手から奪い取ったからです。
安倍政権の「働き方改革」が、さらにこの社会を破壊し、資本のみが生き残る社会に転換しようとしています。
安倍はJRを突破口にしようとしています。18年2月、JR東労組の脱退攻撃から始まり、現在、「社友会」による支配への転換に舵を切っています。同時に、原則的に闘い続けている全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への1年にもわたる刑事弾圧がかけられています。これは、労働組合の基本的権利を認めず刑事免責を無視して「犯罪」とみなし、弾圧するものです。「労組なき社会」に向けた野望です。日本社会の大転換攻撃がかけられているのです。この背景に、東京五輪と天皇代替わりをもって2020年改憲に突き進もうという動きがあります。
▼社会の大転換―JRの攻防
私たちは、歴史選択の時に立っています。80年代、国鉄分割・民営化が社会に大変化をもたらしました。当時の中曽根首相は「総評・社会党を解体し、改憲を実行する」と国家の大改造を狙いました。今のJRにおける資本攻勢はそれよりもっと激しい。現在の攻防は、2000年代から始まった外注化攻撃(第2の分割・民営化)を超える、「第3の分割・民営化」攻撃をめぐる攻防です。
その象徴は、ジョブローテーション―運転士・車掌廃止の攻撃です。これは鉄道――社会そのもののあり方を変える大転換です。鉄道・社会を動かす中心である労働者を無視し、排除する大攻撃です。スイカや駅ナカビジネス―儲けこそすべてと居直る資本。この前代未聞の攻撃のすさまじさから、どの勢力も真正面から対抗できていません。JRで起きていることは、自治体や郵政、医療・福祉、全産別―全社会に波及する可能性があります。しかし、鉄道で働く誰もが衝撃を受けつつも、「これでいい」とは思っていません。
韓国では、鉄道の民営化に鉄道労組がストに立ち上がり、市民は「鉄道の民営化は悪」というキャンペーンを張り、あらゆる枠を超えて立ち上がった。これが、パククネ打倒のろうそく革命へ上りつめるエネルギーとなりました。このように、JRの大転換をつかみ、この攻防に勝ちぬこう。
▼改憲発議を阻止し、11月集会大結集を
安倍は、この秋から改憲発議に動き出しています。維新やN国党などのファシスト勢力をも利用し、韓国に対する排外主義扇動にのめりこんでいます。戦争・改憲阻止の闘いを今こそ押し広げよう。本誌が、11月3日に東京・日比谷野音で開催される全国労働者総決起集会に向けた大結集運動の一助となることを切に願います。