国際労働運動vol.46-いのちを奪う社会保障破壊

国際労働運動vol.46『いのちを奪う社会保障破壊』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。

羅針盤/星野再審貫徹・権力犯罪告発へ

いのちを奪う社会保障破壊
■職場・地域をあげた闘いが始まる
■安倍の改憲・戦争を阻む大運動を

はじめに
コラム 自治体が自治体でなくなる「自治体戦略2040構想」

第1章 社会保障を破壊する消費税
1 「社会保障充実」「財政健全化」はウソだ
2 10月消費増税を安倍政権打倒の引き金に

第2章 新自由主義医療うち破る労働組合
1 「病院淘汰」と医療崩壊との闘いが始まった
2 杉並区政による「特養1000床増設」の実態
3 草津病院労組が評価制度うち破って勝利判決
4 「地域の命の寄る辺」八尾北医療センターの闘い
コラム 介護への「特定技能」外国人労働者就労

第3章 戦争のための保育解体と闘う
1 保育の解体は労働組合つぶし
2 保護者の会が立ち上がった
3 住民の会は攻撃が地域破壊だとつかんだ
4 組合に団結し誇りを持って働いてきた
5 解放保育が階級的労働運動と結びつく
6 非正規職化・マニュアル化許さず
コラム 「幼保無償化」は公立保育園つぶし

第4章 生涯労働強いる年金破壊に反撃
1 年金破綻を居直り「自己責任」強いる
2 「生涯現役社会」を粉砕しよう
3 支給年齢引き上げは国家の収奪
コラム 公的年金積立金の運用

第5章 生活保護・障害者福祉切り捨てるな
1 労働者階級全体の生活を破壊する生活保護削減
2 優生保護法問題と障害者雇用偽装への怒り
コラム 優生保護法めぐり仙台地裁で第一次訴訟の第2回口頭弁論

第6章 住宅追い出す資本と国を許すな
1 違法・不正まみれのレオパレス
2 サブリース商法は住宅投資詐欺
3 違法建築と詐欺の元凶は安倍政権
4 「命よりも金儲け」に立ち向かう

NEWS & REVIEW
韓国/弾力勤労制拡大阻止、ILO条約批准へ

●翻訳資料
◆UTLA(ロサンゼルス統一教組)アーリーン・イノウエさんのインタビュー
UTLAストの勝利の地平を語る

■マルクス主義・学習講座
農業・農民問題とレーニン「労農同盟論」(第2回)

(一部内容紹介)

いのちを奪う社会保障破壊
■職場・地域をあげた闘いが始まる
■安倍の改憲・戦争を阻む大運動を

はじめに

医療や介護、保育や教育、年金、生活保護や障害者福祉、住宅問題などは、人が人として生きていくうえで絶対に必要な命に関わる問題だ。そうした土台ともいうべき社会保障制度を切り捨てることは、人々の生活を破壊し命を奪うに等しい。社会全体の崩壊をもたらす暴挙である。
「命よりカネ」の新自由主義のもとで、今や4割の労働者が非正規雇用にされている。低賃金と貧困が社会全体を覆っている。
1987年の国鉄分割・民営化が大きな転機となった。「戦後政治の総決算」を掲げた当時の中曽根政権は、労働運動の中心に位置した国鉄の労働組合を攻撃し破壊することで、総評を解散に追い込み、御用組合の連合を結成させた。労働者が労働組合に団結して闘う力が失われ、資本による支配と搾取が際限なく強められた。非正規雇用が拡大し、「過労死」「ブラック企業」という言葉が生まれるほどの長時間労働・過重労働、パワハラ・セクハラが横行した。若い世代は子どもを産み育てることもできない貧困に落としこめられていった。「少子化」「人口減少」の危機は新自由主義がもたらしたものだ。
ところが安倍政権と資本の側は、それをも逆手にとって「一億総活躍」を叫び、老若男女、障害者、外国人労働者を根こそぎ非正規雇用の労働に駆り出して搾り取ろうとしている。「働き方改革」とは雇用・労働・賃金の全面的破壊であり、「非正規だけの社会」にしようとするものだ。JRが再び攻撃の先端を担っている。安倍政権は「財政赤字」を声高に叫んで消費税増税を強行する一方、貧困の蔓延ゆえに拡大した社会保障費の削減を暴力的に進めている。それは改憲と一体であり、人々の命を奪う戦争行為だ。我慢は限界を超えた。改憲・戦争阻止の大運動として、職場・地域をあげた反撃が始まっている。
◇   ◇
本特集は①消費税、②医療・介護、③保育、④年金、⑤生活保護と障害者福祉、⑥住宅問題をテーマに、安倍政権の社会保障破壊に対して始まった現場からの反乱について明らかにしていく。