国際労働運動vol.34-労働組合の力で いのちを守る

国際労働運動vol.34『労働組合の力で いのちを守る』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。電子書籍版も発売中(Amazon Kindle、400円)。

■羅針盤/国鉄解雇撤回の7・1集会へ

労働組合の力で いのちを守る
■社会保障壊し改憲先取りする安倍
■労働者と地域の団結で反撃しよう

第1章 公的年金崩壊・改悪許すな
1 障害者、高齢者の生存脅かす制度改悪
2 社保庁解体、業務の外注化で破綻が加速
3 株価つり上げへ投資あおる ―確定拠出年金導入阻止を
コラム1 高齢者の貧困率

第2章 命を守る医療福祉ストライキ
1 「患者の選別」を強いる医療現場への激変
2 利用者の選別―公的介護の解体との闘い
3 ドキュメント・高槻医療福祉労組ストライキ
4 医療福祉労働者は改憲・戦争阻止の先頭に
コラム2 「評価制度」絶対反対の地労委闘争を闘って

第3章 子育てを労働者の手に取り戻す
1 今、保育の現場は
2 安倍の「安心プラン」は労組破壊
3 子育てを私たち労働者の手に
4 闘う労働組合をつくろう!
コラム3 生活保護費削減と障害者解雇

第4章 生活保護費削減と障害者解雇
1 生活保護関連4法の改悪
2 改憲と生活保護費削減
3 障害者雇用をめぐる闘いの開始
コラム4 北九州市おにぎり餓死事件

第5章 住宅奪う国と資本に反撃を
1 都営霞ヶ丘アパート ―五輪で2度も立ち退き強制
2 福島原発事故避難者への住宅支援打ち切り
3 日本郵政が住宅手当廃止へ ―狙いは総非正規職化
4 個人請負で福利費負担逃れる資本に反撃

NEWS & REVIEW
韓国/労働の解放と平等な世の中をつくっていこう
ヨーロッパ/内外の争闘戦に揺さぶられるEU

■マルクス主義・学習講座 一から学ぶ『共産党宣言』

(一部内容紹介)

労働組合の力で いのちを守る
■社会保障壊し改憲先取りする安倍
■労働者と地域の団結で反撃しよう

はじめに
▼消費増税と社会保障費削減が襲いかかる
5月28日、経済財政諮問会議は骨太方針の骨子案として、来年10月の消費税10%化とともに、景気対策に巨額の予算を組むことを明記しました。
そもそも消増税は、富裕層以上に貧困層からなけなしの生活費を奪い取るものです。その消費税の増税分をも当て込んで、大資本にさらに数兆円規模の税金を投げ与えようというのです。
同時に、社会保障費削減の大宣伝が進められています。5月22日付日経新聞は1面で、2040年度には「社会保障費190兆円に」とあおり、「給付抑制避けられず」と結論づけました。
▼改憲と戦争、「働き方改革」と一体
大増税と社会保障破壊は、改憲・戦争と一体であり、その先取りです。
自民党は5月25日、政府が年末に策定する新たな防衛大綱と中期防衛力整備計画への提言として、防衛費の対GDP(国内総生産)比1%枠の突破と、空母や巡航ミサイルなど敵基地攻撃能力の保有を求めました。改憲と共に大軍拡を進めて、侵略戦争に突き進む宣言を発したのです。その財源はいっそうの消費大増税です。
新自由主義が非正規職化と貧困、過労死を蔓延させてきました。「働き方改革」がこれをさらに進めます。資本主義の安全弁であった社会保障制度を、今や国と資本の側が破壊しています。社会を成り立たせている労働者が労働組合に団結し、怒りを爆発させて立ち上がる時が来ています。
◇   ◇
本特集は、年金、医療・介護、保育、生活保護と障害者雇用、住宅をテーマに、社会保障破壊の攻撃に対し、労働組合の力で命を守る闘いが始まったことを示します。
第1章は「公的年金崩壊・改悪許すな」。公的年金の崩壊が止まりません。保険料を払えない労働者、「老後破産」の危機が社会を覆っています。「我慢」を強い、取り立てを強め、手持ちの金を運用しろと迫る国家。これに労働者がどう立ち向かうべきかを明らかにします。
第2章は「命を守る医療福祉ストライキ」。今年の春闘で、高槻医療福祉労組は患者・利用者など地域と結ぶ「命を守るストライキ」を打ち抜きました。「命よりカネ」の新自由主義と闘い、「地域からの反乱」の先頭に立つ闘いとして、医療福祉労働運動の今日の地平と展望を示します。
第3章は「子育てを労働者の手に取り戻す」。今、保育所はどこも「戦場」です。保育の現場にかけられている激しい規制緩和と民営化、非正規職化が何をもたらしているか、本来の保育とは何かを考え、保育労働者と保護者の共同の闘いの展望を明らかにしていきます。
第4章は「生活保護費削減と障害者解雇」。安倍政権のもとで急激に進む生活保護費の削減と生活保護制度の解体が憲法改悪そのものであることを暴き、「働き方改革」の柱の一つとされる障害者の雇用と解雇をめぐる闘いが始まったことを報告します。
第5章は「住宅奪う国と資本に反撃を」。「衣食住」という言葉がある通り、衣服をまとい、食べることと共に、住居は人々が生きていく上で必要不可欠なものです。ところが国や行政が公営住宅から住民を追い出し、資本は労働組合の屈服をテコに住宅手当の廃止に走っています。これに怒り、住民も労働者も立ち上がっています。住宅を奪う攻撃とその狙い、これとの闘いを明らかにします。