国際労働運動vol.33-シリア戦争 米ロ激突の理由

国際労働運動vol.33『シリア戦争 米ロ激突の理由』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。電子書籍版も発売中(Amazon Kindle、400円)。

■羅針盤/南北会談をどう考えるのか

内戦のシリア 米ロ激突の理由
■米英仏がシリアをミサイルで攻撃
■ロシアが政府軍を支え主導権握る

はじめに

Ⅰ トランプのシリア攻撃許すな――政府軍の化学兵器使用はデマ
シリア空爆に巡航ミサイル105発 / 化学兵器使用は米のでっち上げ / 米ロ対立が激化、世界戦争の口火切る / 貧弱な軍事的成果 / 戦争で危機乗り切りたくらむトランプ / トランプの戦争支持する安倍倒そう

Ⅱ 後退する米帝の中東支配――侵略戦争の激化で巻き返し狙う
ロシア、トルコが軍事介入 / クルド人武装勢力の利用 / シリアの石油・天然ガス資源が狙い/ トルコの激甚な反撃 / ロシアとの力関係の変動 / 和平交渉からの米帝の排除/ 米帝の危機乗り切り策の強化

Ⅲ 中東諸国の対立激化と米ロ――領土と資源をめぐる奪い合い
ロシアと米帝の対立の激化 / イランとの対立も激化 / 中東の石油・天然ガスをめぐる争奪戦 / イエメン戦争の拡大 / カタールのイラン接近をめぐる対立激化 / イラク政府とクルド自治政府の激突

Ⅳ トルコ、イラン労働者の闘い――全世界で反戦運動が大高揚
戦時下でのトルコ労働者の闘い / 反戦運動弾圧との闘い / イランの労働者階級の歴史的決起 / 新自由主義政策の全面化の結果 / 軍事介入、軍事予算増の矛盾しわよせ / シリア空爆に対する反戦運動の拡大 / 新局面に入った米反戦運動 / ILWUの歴史的ストライキ

NEWS&REVIEW
韓国/南北分断打破=統一に向け闘う民主労総
アメリカ/全米に広がる教育労働者の巨大ストライキ

■社会保障解体と闘う(26)関西保育集会でつかんだ確信

●マルクス主義・学習講座
『国家と革命』を読む(第3回)

(一部内容紹介)

シリア戦争 米ロ激突の理由
■米英仏がシリアをミサイルで攻撃
■ロシアが政府軍を支え主導権握る

はじめに
帝国主義の新自由主義政策の全面的破産と、2008年リーマン・ショック以降の世界大恐慌を乗り切ろうとする強引な政策の限界がついに露呈し始めている。こうした帝国主義世界経済の全面的崩壊の危機のなかで、その絶望的な乗り切りをかけて米帝をはじめとする帝国主義諸国は4月のシリア空爆をもって激烈な侵略戦争、帝国主義戦争へと突進している。
それは東アジア、ウクライナ、中東の3正面で帝国主義とロシア、中国などが激突する世界戦争情勢をますます激化させ、世界の多数の国を巻き込む核戦争の危機をもたらしている。
とりわけトランプ政権のこの3正面における戦争激化政策は急速に世界戦争情勢を成熟させている。これに対して、ロシア・中国も対抗的軍事政策を急速にエスカレートさせている。また、国内政治危機とアベノミクスの破産という断末魔の危機にのたうつ日帝・安倍政権も、改憲と東アジアでの侵略戦争と領土・資源をめぐる帝国主義間争闘戦に必死だ。まさに人類を滅亡させかねない第3次世界大戦の危機が切迫しているのだ。
これに対して全世界の労働者階級は激しい危機感をもって、始まる前に戦争を阻止しようという決意を固めて立ち上がり始めている。全世界の労働者階級は侵略戦争阻止、「侵略を内乱へ」の闘いを通じて帝国主義とスターリン主義を打倒しよう。本論は以上の立場から現在の中東危機の現実を明らかにし、この危機を真に乗り越える道は何かを明らかにしたい。
第Ⅰ章では、4月の米英仏によるシリア空爆の侵略戦争としての性格と、それが世界戦争危機を急速に促進するものであることを明らかにする。
第Ⅱ章では、中東における米帝の支配体制の崩壊的危機の乗り切り策の破産の現実を暴露する。
第Ⅲ章では、米帝の中東支配力の低下に伴う中東諸国家間の対立の激化と中東における大戦争情勢の成熟について論じている。
第Ⅳ章では、戦時下における中東諸国の労働者人民の不屈の闘いと世界各地における反戦闘争の新たな発展について明らかにした。