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国際労働運動vol.27-労働法制改悪にEUで総反撃

国際労働運動vol.27『労働法制改悪にEUで総反撃』を刊行。全国の書店で11月28日発売予定(500円+税)。電子書籍版も近日発売(400円)。

羅針盤/11・5トランプ・安倍弾劾デモ

労働法制改悪にEUで総反撃
■恐慌深化・戦争切迫に危機深めるEU
■各国労働者階級がストライキで決起

はじめに

Ⅰ 恐慌・戦争切迫とEU危機
――政治支配構造の崩壊が進行
⑴ EU諸国で政治的大激動が発生
⑵ EU危機を規定している三つの要因

Ⅱ 経済危機と労働者階級の反乱
――労働法制改悪にストライキで反撃
⑴ 世界経済の停滞とEU危機
⑵ ヨーロッパ労働者階級の反撃

Ⅲ EU揺さぶる移民・難民の波
――中欧・東欧の右翼政権成立
⑴ 「アラブの春」への大反動、
米・欧の軍事介入で難民の波
⑵ 中欧・東欧諸国の右翼政権の登場
⑶ 中東欧労働者人民の不満・怒りを階級的団結へ

Ⅳ NATOの東方拡大と変質
――ロシアと隣接するバルト三国へ展開
①トランプとNATO
②独仏の接近
③軍事演習とバルト三国・スカンジナビア半島への進出
④ロシアの動向
⑤米ロの武器売り込み合戦

Photo News

News & Review
韓国/ロウソク革命開始1年、決起する民主労総
日本/東芝の次は神戸製鋼の組織的不正

■社会保障解体と闘う(20)戦争のための保育所民営化

■マルクス主義・学習講座 『賃労働と資本』を読む(第3回)

 

全世界を大恐慌の危機、戦争の危機が覆っている。アメリカもヨーロッパもアジアも同じだ。
最大の問題は戦後世界の基軸国・アメリカのトランプが「アメリカ・ファースト」を掲げて、戦後世界体制を破壊しようとしていることだ。これは大恐慌と戦争の危機におびえるヨーロッパ諸国を崩壊に追い込むものだ。
そこでEU諸国は危機乗り切りのために労働法制の改悪に一斉に乗り出している。労働者に全矛盾を押し付けようとしているのだ。賃下げ、非正規職化し、労働者を分断し、切り捨て、徹底的に労働者を搾取して資本は延命しようとしている。フランスを先頭に労働法制改悪反対のゼネストが起きている。さらにシリア戦争の結果生み出された難民問題がEU諸国を揺さぶっている。戦争と革命の時代が激しく迫っている。
国際連帯で世界の労働者階級の勝利をかちとっていくことを訴えている。

第Ⅰ章では、アメリカを先頭とする帝国主義の世界危機とヨーロッパの位置、その歴史的背景、第Ⅱ章では、世界危機を規定している新自由主義の攻撃の核心となっている労働者階級への階級戦争、とりわけ労働法制破壊攻撃に対して、ヨーロッパの労働者階級がどのように闘っているか、第Ⅲ章では、1990年代の初頭におけるソ連スターリン主義崩壊、その結果解体した東欧スターリン主義圏諸国を、EUとNATOに包摂し、統一ドイツを軸として「中東欧圏を復活」させ、ロシアに国境を接するヨーロパ世界が出現したこと、それがどのように矛盾を爆発させているか、最後の第Ⅳ章では、ヨーロッパ帝国主義の「東方拡大」の結果、戦後世界体制の崩壊過程のなかで、対ロシアの政治的軍事的関係が緊張し、中東情勢の激動ともあいまって、アジアと並ぶ新たな戦争情勢が生み出されていること、そして、帝国主義の世界危機を促進していること、以上を明らかにし、この危機を打破する全世界の労働者階級人民の革命的課題を提起していきたい。

 

 

最前線ブックレット№1-築地市場つぶしの豊洲移転を許さない 小泉義秀

最前線ブックレット№1ー築地市場つぶしの豊洲移転を許さない(小泉義秀著)を刊行しました。全国の書店で11月9日発売予定(500円+税)

「最前線ブックレット」刊行にあたって

情勢が大激動しています。朝鮮侵略戦争が切迫し、安倍首相の憲法改悪の攻撃もあります。そのほか社会のすべての矛盾が表面化し噴き出してきています。
新自由主義が破産しています。「命より金」をモットーにして80年代から民営化・規制緩和を旗印に延命してきた資本主義は、地球上のあらゆるものを大資本の利益のために食いつぶし、公共を民営化して私物化し、社会的に必要なあらゆる規制を撤廃し、資本の横暴をほしいままにして、労働者階級人民を貧困、過労死、借金漬け、家庭崩壊など生きられない状態に追い込んできました。そして改憲・戦争です。
こうした中で、労働者階級はいかに生きるのか。いたるところで、職場で、大学で、地域で怒りがわき起こり、解決を求める闘いが起きています。そこには新しい社会を生み出そうとする力があります。労働者には社会を根本から変革する力があります。
こうした観点から、直面する社会の諸課題についてブックレットという形でともに考え討論する素材を提供したいと考えました。
身近に置いて活用していただきたいと思います。
(2017年10月、最前線ブックレット刊行委員会)

豊洲移転は撤回しかない

築地では衆院選における斎藤いくま全学連委員長が話題になっている。「この国に革命を」を柱に「築地移転反対! 食の安全を守る」のスローガンを掲げて闘ったことを知っているからだ。そして本誌・最前線ブックレット「築地市場つぶしの豊洲移転を許さない」も築地に持ち込まれて注目されている。築地移転反対が築地の人たちの要求だ。
小池は10月16日、築地市場の豊洲への移転時期を「来年9~10月」とする案を一方的に示して本性をあらわした。「豊洲を無害化できず御免なさい」などとうてい許されない。毒物で埋め尽くされた豊洲への移転は撤回以外にない。闘いはこれからだ。築地の仲卸業者の人たち、労働組合の人たちと移転阻止へ闘おう。
その思いをこめて東京労働組合交流センターの小泉義秀事務局長が本書を執筆した。築地の闘争について知りたいことがすべて分かりやすく、内容深く書かれている。

(目次)

プロローグ
第1章 築地市場とは何か?
1 築地市場とは
2 ロシア革命と米騒動と中央卸売市場法
3 中央卸売市場の役割
第2章 新自由主義と築地移転
1 99年と04年の卸売市場法改悪
2 農水省は卸売市場法を廃絶しようとしている
第3章 農漁業を破壊する民営化
1 大資本が支配する農業へ規制緩和
2 水道の民営化が社会を壊す
第4章 日本最大の汚染地帯=豊洲
1 石原が築地を「古い、狭い、危ないなあ」と発言
2 豊洲は東京ガスが毒物を埋めた土地
3 東京ガスと石原の取引・便宜供与
4 専門家会議の逃亡と技術者会議のデタラメ
5 水銀などのガス侵入を防ぐことはできないと認める
6 地下水位をコントロールできないことを開き直る
7 石原と小泉構造改革が生み出した民営化の国家犯罪
第5章 東京オリンピックやめさせよう
第6章 小池百合子とは何者か?
第7章 安倍と小池の下で進む民営化の攻撃
第8章 労働者の団結で移転と民営化をとめる
築地市場の豊洲移転問題をめぐる年表

 

 

 

国際労働運動vol.26-改憲阻止決戦を闘う全学連

国際労働運動vol.26『改憲阻止決戦を闘う全学連』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。電子書籍版も発売中(400円)。

改憲阻止決戦を闘う全学連
■米日帝国主義の朝鮮侵略戦争阻止を
■11・5全国労働者総決起集会に結集を

はじめに 4
この国に革命を! 斎藤いくま全学連委員長
Ⅰ 戦後最大の階級決戦の到来――改憲阻止! 衆院選勝利へ!
⑴ 斎藤委員長とともに衆院選勝利へ!
⑵ 「憲法を変える」は何を意味するか?
⑶ 17~18年の改憲攻撃の時代的特徴
⑷ 支配階級中枢の改憲攻撃の内実
⑸ 私たちはどのように闘うべきか?

Ⅱ 全学連大会の大成功の地平――全国学生は立ち上がろう!
⑴ 「私たちの運動の強さと弱さ」を見据える
⑵ 学生自治会運動とプロレタリア革命運動
⑶ 学生に向き合い、つながり、相互変革を
⑷ 改憲攻撃に「革命」を対置して闘うこと

Ⅲ 真の改憲阻止潮流の登場へ――日本共産党の大裏切り
・自民党・安倍の改憲案
・希望の党および民進党も改憲推進だ
・日本共産党と「野党共闘」
・「新9条論」

Ⅳ 公安警察に勝利し大会を開催――国家賠償請求訴訟の前進
⑴ 公安警察に一指も触れさせず団結
⑵ 公安警察を追い詰める国賠訴訟

News & Review
韓国/ムンジェイン政権と対決する民主労総
ヨーロッパ/フランス、ドイツ、スペインの激動

社会保障解体と闘う(19)キャリアパスと評価制度

マルクス主義・学習講座
﹃賃労働と資本﹄を読む︵第2回︶

(一部内容紹介)

改憲阻止決戦を闘う全学連
■米日帝国主義の朝鮮侵略戦争阻止を
■11・5全国労働者総決起集会に結集を

はじめに

「国難突破解散」――9月28日、安倍晋三首相は臨時国会開会日冒頭、戦後初めて所信表明も質疑もなく衆議院を解散し、総選挙(10月10日公示―同22日投票)を宣言した。国会議事堂前には、全学連・斎藤いくま委員長を先頭に多くの労働者人民が結集し、安倍に徹底弾劾を叩きつけた。
直後の10月1日、革命的共産主義者同盟 中核派が主催した「ロシア革命100年記念集会」(北とぴあ・さくらホール)には790人が結集した。記念講演を行った鈴木達夫弁護士(国際連帯共同行動研究所所長)が「スターリン主義の裏切りをのりこえる革命的な労働者政党をつくろう」と訴え、斎藤いくま全学連委員長の衆院選・東京8区(杉並区)出馬の決意表明が全参加者に深い感銘を与え、奮い立たせた。
労働者・学生の力で改憲攻撃を粉砕し、安倍政権を打倒する戦後最大最高の階級決戦が到来した。その最大の焦点は10・22衆院選勝利であり、11・5全国労働者総決起集会―改憲阻止1万人大行進(日比谷野外音楽堂)への大結集だ。11・5労働者集会は、米・トランプの訪日―日米首脳会談を弾劾する国際共同行動としても発展しようとしている。10~11月の攻防は戦後史の大転換である。
安倍は、「改憲・戦争」「森友・加計学園疑惑」「働き方改革=労働法制改悪」などへの労働者人民の怒りに追い詰められ、衆院解散―総選挙に踏みきった。「北朝鮮脅威論」の反動キャンペーンで衆院選を勝ち抜き、改憲と朝鮮侵略戦争への「国民的合意」を取り付けたと強弁しようとしている。しかし、このもくろみは必ず安倍の「墓穴」へと転化する。安倍は労働者の力を甘く見ている。労働者階級の怒りの決起は不可避だ。改憲策動を粉砕し、ゼネスト―革命を切り開こう。
本号は第Ⅰ章で、改憲阻止決戦の基本的構造を描く。第Ⅱ章で、改憲・戦争阻止の先頭で闘う全国学生運動の到達地平を明らかにする。第Ⅲ章で、改憲をめぐっての各党派の主張を批判する。第Ⅳ章で、8月全学連大会と公安警察告訴・国賠闘争を報告する。

序局第16号-「安倍を監獄へ」は時の声

序局第16号を発行しました。全国の書店で9月30日発売(900円+税)

「安倍を監獄へ」は時の声

巻頭に鈴木達夫弁護士による憲法闘争論が重厚に展開されています。加計問題、自衛隊「日報」問題などに現れた日本帝国主義の末期的危機と、それゆえの凶暴な戦争、改憲の攻撃に対する闘いの視座がしっかりと据えられています。
都庁レストラン解雇の攻撃に対して、当該の柿沼庸子さん、「君が代」不起立被処分元教員の根津公子さんらの座談会が、興味深い内容です。パククネ打倒後の韓国労働者階級の闘い、共謀罪先取りのかねひろ弾圧との闘いなど、最も今日的なテーマを、根源的に明らかにします。
特集は星野文昭さん、大坂正明さん解放の闘い。狩野満男さんと藤田城治弁護士のアピールと、沖縄の座談会は、星野闘争の発展の糧になります。労働裁判は、動労総連合の訴訟を中心にグレードアップされています。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

(目次)

「安倍を監獄へ」は時の声

安倍改憲クーデターとの対決 鈴木達夫弁護士が語る憲法闘争論

「民営化は悪」の極限を示した加計学園事件 全国労組交流センター事務局長 飯田英貴
「日報」問題で露呈した自衛隊派兵の矛盾    片山武夫

原発避難区域への帰還強制に反対する「福島署名を集めて解雇」は許せない!
座談会 柿沼庸子 根津公子 佐藤賢一

革命完遂へ向かう韓国労働者階級 ムンジェイン政権下の民主労総の闘い 佐々木舜

『労働運動の変革をめざして』発刊 編集スタッフが熱く語った!

かねひろ弾圧=共謀罪先取り攻撃との闘い 関西合同労組阪神支部 山本美知子

特集 星野さん、大坂さんは無実だ
星野文昭さん解放への新たな発展 全国再審連絡会議共同代表 狩野満男
無実の証拠は検察官が隠し持っている 星野再審弁護団 大坂裁判弁護団 藤田城治
沖縄万人の力で取り戻す! 座談会 真喜志康彦 仲宗根光洋 和田邦子

労働裁判の最前線から 労働者と歩む弁護士レポート
JR東日本の外注化に対決して/動労総連合の出向無効確認訴訟いよいよ判決へ
民営化と闘う非正規公務員/奈良市下水道職員の任用等義務づけ訴訟
「能力不足」を理由とする解雇・本採用拒否/有機合成薬品株式会社事件の弁論終結
第2回公判での裁判官忌避 異例の訴訟指揮/動労千葉ガサ国賠事件
公安警察の嘘デタラメを暴く/全学連大会襲撃―国賠訴訟第1回口頭弁論

連載 経済先読み ⑭日銀の国債購入は限界/海外権益死守狙う改憲 島崎 光晴

白井佳夫の現代映画論講座 第15回《第二部・開始》
赤狩りで喚問され同志を売った映画監督エリア・カザン 〈その1〉

獄中記④ 「矯正指導日」はボールペンを武器とした、月に2度の反撃の日 十亀弘史

連載 労働者農民とともに歩んで60年 葉山岳夫弁護士に聞く
三里塚と動労千葉 第6回 国鉄分割・民営化との闘いの30年(上)

 

国際労働運動vol.25-東芝解体危機 沈む日本経済

国際労働運動vol.25『東芝解体危機 沈む日本経済』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。電子書籍版も発売中(400円)。

羅針盤/11・5労働者集会に結集しよう

東芝解体危機 沈む日本経済
■アベノミクス破産で崩壊的な構造に
■大恐慌・改憲・戦争に国際連帯で闘う

はじめに

Ⅰ アベノミクスで矛盾が拡大――緩和依存深め破局と戦争へ

⑴ 日本資本主義の生命力は尽きた
⑵ アベノミクスの破滅的経済構造
⑶ 生産年齢人口の減少

Ⅱ 進む製造業の歴史的衰退――「輸出立国」の土台が崩壊

〔1〕東芝・タカタ・JDI
⑴ 東芝/崩壊の危機にあえぐ
⑵ タカタ/エアバッグ破裂で倒産
⑶ ジャパンディスプレイの経営危機
〔2〕主要産業について
⑴ 電機産業は衰退を象徴
⑵ かつてのトップ産業
⑶ 自動車産業
〔3〕 日本帝国主義の絶望的延命策
・トランプ政権登場と争闘戦の激化
・ インフラ輸出・勢力圏の確保

Ⅲ 17~18年改憲阻止決戦へ――戦争と革命の時代に突入

⑴ 限界超えた日本帝国主義の危機
⑵ 戦後憲法体制とは何であったのか
⑶ 改憲阻止し革命へ

News & Review
韓国/2年目を迎えたサード反対闘争
日本/北朝鮮ミサイルで「Jアラート」

■社会保障解体と闘う(18)「子どもの貧困」と教育現場

■マルクス主義・学習講座
『賃労働と資本』を読む(第1回)

(一部内容紹介)

はじめに

米トランプ政権の登場が、日本経済の土台を揺り動かしている。製造業の歴史的衰退で浮揚する力を失ってしまった上に、異次元の金融緩和策の破産的展開でさらに脆弱な構造を抱え込んでしまった日本経済は、争闘戦の非和解的激化に決定的打撃を受け、崩壊的危機を深め、改憲・戦争に突き進む以外になくなったのである。
世界は07年パリバ・ショック―08年リーマン・ショックから10年を経て、大恐慌と戦争の本格的激化の時代に直面している。昨年6月の英国のEU離脱決定の衝撃は、その秋の大統領選でのトランプの勝利をもって、戦後世界体制の最後的崩壊を決定づけた。
トランプ政権登場を規定しているのは米国の歴史的没落であり、それは戦後体制が成り立つ唯一の条件であった基軸国が逆にその破壊者となり、世界経済はいよいよ統一性を失って分裂・対立していく以外にはないのである。
……
この中で、日本経済はすさまじい危機にあえいでいる。
そもそも、日本はサブプライムローン問題の直接的影響がわずかだったにもかかわらず、リーマン・ショックで大打撃を受けた。それは日本経済が90年代以来、低成長の現実に沈みきっていたからであり、ここからまったく抜け出せないからである。それは一時的政策を超えた、日本資本主義が抱える歴史的危機である。この深さと根拠をえぐり出すことが本論文の主要課題であり、そのことを通して日本革命の現実性と展望もまた明らかにしていくことができるであろう。
▼アベノミクスとは何であったのか
何よりも、アベノミクスの柱として安倍・黒田が展開してきた金融緩和策が、4年間たってもまったく何の道筋も描くことができなかったのである。「デフレマインド」と表現されてきたものは、日本資本主義が陥っている予想を超える歴史的停滞だったのだ。しかも、緩和策の継続と極限的拡大によってさらに矛盾をためこんで、とんでもなく脆弱な経済構造になってしまったのである。大恐慌の再激化・本格的激化が直撃すれば、たちどころに崩壊していく状態に陥っている。それが安倍を、他に選択肢がないものとして改憲と戦後労働法制の全面改悪へと駆り立てているのだ。このことを第1章で述べている。
▼製造業の歴史的衰退が核心
そして、その歴史的停滞の根拠こそ、製造業の衰退である。タイトルにもなっている東芝の解体的危機が、その核心として劇的に進行している。この日本を代表する電機資本・東芝の危機やタカタのエアバッグ破裂問題などを通して噴き出してきた問題は、生産力・技術力のレベルでの崩壊的現実である。そしてまた、歴史的には米国による対日争闘戦が日本企業の成長力を力ずくで奪い去り、それによって中国や韓国の企業に次々と敗北してきたことも突き出している。その上で、自動車産業をめぐる大再編情勢が国家の存立基盤を揺るがしているのだ。日本の製造業を瀬戸際に追い込み、とりわけアジア市場をめぐる争闘戦が日本にとって死活的であり、その勢力圏化と再分割戦への絶望的踏み込みが改憲・戦争を不可避にしているのである。これが第2章である。
▼改憲阻止は歴史的決戦
以上の結論は、改憲阻止決戦が「戦争か革命か」をかけた内乱的死闘以外にありえないということだ(第3章)。
日本経済の崩壊的現実によって、戦後憲法体制のもとでは、資本主義の支配がもはや成り立たなくなってしまったのである。階級関係をひっくり返し、対米関係でも挑戦的に登場し、何よりも朝鮮戦争に主体的に参戦していかなければ、安倍政権にも資本家階級にも一切の延命の道はない。こんな体制は打倒し、労働者・学生自身の手で未来をたぐり寄せる歴史的決戦に立とう。11・5集会こそその展望を開く闘いだ。

国際労働運動vol.24-戦時下で闘うトルコ労働者

国際労働運動vol.24『戦時下で闘うトルコ労働者』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。電子書籍版も発売中(400円)。

羅針盤/17~18年改憲阻止決戦

戦時下で闘うトルコ労働者
■米帝トランプの中東侵略戦争許すな
■国際連帯で戦争阻止し世界革命を

はじめに
Ⅰ 中東戦争の放火者・トランプ――4・6シリア空爆を凶行

米帝の中東政策の転換 / 4・6シリア空爆の真相 / マスコミの全面協力 / ISなどによる化学兵器使用 / アレッポが陥落 / ラッカ攻防戦/ 不安定化政策の推進 / 核戦争危機を激化させる対イラン政策 / サウジアラビアとの対立 / トルコとの関係強化狙う米帝 / トランプの大軍拡政策

Ⅱ 戦争と内戦が拡大する中東――米・EU・ロシアなどが介入

イラク支配を強化する米帝 / モスル陥落後の諸問題
/ イラク政府とクルド自治政府の対立 / トルコ、ロシアの参戦で戦争激化 / イランの影響力の拡大 / 米ロの戦略的対立激化 / トルコと米帝の対立激化 / サウジとトルコ、イランの対決激化 /トルコの軍事的対応 / クルド問題をめぐる対立

Ⅲ トルコ労働者の闘いの地平――極悪エルドアン政権と対決

トルコ労働者階級の闘いの重要性 / 新自由主義政策の全面展開 / リーマン・ショックからシリア侵攻へ / 労働者の抵抗闘争の開始 / 民営化反対闘争の大衆化 / 自動車産業労働者の大ストライキ / エルドアン政権の選挙での敗退 / 戦争と内戦で危機乗り切り図るエルドアン / 爆弾テロやPKKの反撃の激化 / シリアへの介入の強化とクーデター事件 / 労組活動家やHDPへの弾圧 / 職場から反撃に立つ労働者階級 / 不正投票への怒りの蓄積 / エルドアン打倒の巨大デモ

News & Review
韓国/6・30社会的ゼネストがかちとられた
フランス/労働法制改悪と闘う仏労働者階級

社会保障解体と闘う(17)ロンドン高層公営住宅大火災

マルクス主義・学習講座
『共産党宣言』を読む(第3回)

(一部内容紹介)

戦時下で闘うトルコ労働者
■米帝トランプの中東侵略戦争許すな
■国際連帯で戦争阻止し世界革命を

はじめに
トランプが米大統領に就任して以降、東アジアにおける戦争危機だけでなく、中東においても中東大戦争ともいうべき危機が切迫している。トランプは「IS(イスラム国)のテロとの戦い」を口実として有志連合による空爆と、イラク軍、シーア派民兵部隊、シリアのクルド人部隊を動員した地上作戦でイラクとシリアの労働者人民の大虐殺戦争を展開している。
そればかりでなく化学兵器問題の使用をでっち上げたシリアへの直接的攻撃やイランに対する制裁やイエメン内戦への介入政策の強化など、さらに戦争を全中東に拡大しようとしている。
それは当然にもイランや、シリアおよび両国を支援しているロシアとの激突を不可避とするであろう。
他方、トランプの中東戦争政策のエスカレーションとともにトルコやサウジアラビアも危機と矛盾の激化の中にたたき込まれている。
このような中東大戦争の危機を真に突破する道は、トルコ、エジプトなどの労働者階級による帝国主義と中東各国支配階級による戦争政策と労働者支配を打ち砕く革命以外にない。トルコをはじめとする中東の労働者階級との国際連帯の闘いを今こそ発展させ、世界革命の道を切り開こう。

国鉄分割・民営化と闘って30年 労働運動の変革をめざして

『国鉄分割・民営化と闘って30年/労働運動の変革をめざして』(国鉄闘争全国運動 編)を発刊(発行・出版最前線 発売・星雲社 1800円+税)。全国の書店で発売中。ISBN978-4-434-23520-7

国鉄闘争全国運動が編集した『国鉄分割・民営化と闘って30年/労働運動の変革をめざして』が発刊された。本書は、国鉄分割・民営化から30年の節目にあたり、国鉄闘争の総括と今後の展望を明らかにするため、8人の執筆者によって書かれた。本書発刊に向けての討議は、国鉄1047名解雇をめぐり不採用基準の策定そのものが不当労働行為だったことを確定させた2015年の最高裁決定から始まった。以来約2年に及ぶ討議が本書に結実した。
本書は、動労千葉を中心に国鉄闘争を叙述している。動労千葉は1972年の船橋事故闘争以来、三里塚ジェット燃料輸送阻止闘争、動労本部からの分離・独立、国鉄分割・民営化反対闘争、外注化阻止闘争など、およそ「不可能」「非現実的」と言われた困難な課題に立ち向かってきた。組合員の団結と「労働者階級は必ず立ち上がる」という深い信念・信頼にのみ依拠して、30年の闘いは継続されてきた。
〈労働者は団結して闘うことができる。それは必ず階級情勢を転換させる〉〈国鉄労働者、そして全国の労働者は必ず立ち上がる〉という信念において、動労千葉はけっして敗北主義や絶望に陥ることなく、真に大衆的に闘い、階級闘争におけるひとつの「革命」を成し遂げた。
動労千葉は反合理化・運転保安闘争を基軸的路線としながら、現場組合員一人ひとりと向き合って議論し、小さな「勝利」を積み重ね、闘争への組合員の確信と信頼を形成する中で団結を強化してきた。これが、あらゆる困難に立ち向かい、これまでの「常識」を覆して勝利を手にする力になった。
韓国をはじめ米欧、全世界で始まった労働者の流動と活性化は、日本の労働者階級の深部でも起きている。都議選の結果もそれを示した。「労働者階級は必ず立ち上がる」「労働者は団結して闘える」――この精神を失わず、階級全体を獲得するために闘えば、必ず階級闘争の敗北の歴史を覆すことはできる。
マルクス・エンゲルスは『共産党宣言』で、プロレタリア革命はブルジョアジーの善意や空想的プランで行うものではなく、労働者階級自身の事業であること、階級闘争を通して労働者階級は自らを組織し、革命を遂行して新たな社会を建設する能力を獲得することを明らかにした。本書はこの『共産党宣言』の神髄を立証し、未来の展望を示している。
職場で労働者が団結し全力で闘うときが来た。労働運動の変革をめざし、本書を徹底的に活用しよう。

〈目次〉
刊行によせて 葉山岳夫(国鉄闘争全国運動呼びかけ人、動労千葉顧問弁護団長)
まえがき 田中康宏(国鉄千葉動力車労働組合委員長)

第1章 動労千葉の出発点――反合理化・運転保安闘争
伊藤 晃(国鉄闘争全国運動呼びかけ人、日本近代史研究者)
第1節 1972年船橋事故闘争
第2節 70年代反合理化・運転保安闘争
第3節 戦後反合理化闘争批判としての運転保安闘争
第4節 三里塚ジェット燃料貨車輸送阻止闘争
第5節 動労千葉の分離・独立へ

第2章 80年代国鉄分割・民営化阻止闘争
藤村一行(労働学校講師)
第1節 第二臨調と「戦後政治の総決算」
第2節 国鉄分割・民営化攻撃
第3節 動労千葉の2波のストライキ闘争
第4節 国労修善寺大会と国鉄改革法の制定
第5節 87年4・1を突き抜けた動労千葉

第3章 1047名解雇撤回闘争と動労千葉
井町哲生(動労千葉を支援する会)
第1節 1047名闘争の位置
第2節 1047名闘争を生み出した前倒し84時間ストライキ
第3節 5・28反動判決と4党合意
第4節 1047連絡会と鉄建公団訴訟
第5節 「4者・4団体」の政治和解

第4章 外注化に立ちはだかる動労千葉
片峯潤一(国鉄闘争全国運動事務局、動労総連合書記)
第1節 新自由主義下における外注化攻撃
第2節 JR東日本における外注化
第3節 外注化を阻止し続けた闘い
第4節 外注化強行とその後の闘い
第5節 新自由主義時代の労働運動の展望

第5章 国鉄闘争の火を消すな! 国鉄闘争の新たな全国運動
白井徹哉(国鉄闘争全国運動事務局)
第1節 労働運動の力を取り戻すために
第2節 国鉄闘争全国運動結成の意義
第3節 暴かれた「国鉄改革の真実」
第4節 解雇撤回へ闘いはこれからだ

第6章 国際連帯闘争――戦争と民営化に反対して
金 元重(国鉄闘争全国運動呼びかけ人、韓国労働運動史研究家)
山本弘行(国鉄闘争全国運動呼びかけ人、動労千葉国際連帯委員会)
第1節 国鉄闘争が切り開いた国際連帯
第2節 海を越えた不起立闘争、国際連帯の拡大と発展
第3節 韓国・民主労総との連帯と交流
第4節 国際連帯の経験が示すもの

第7章 労働運動の変革をめざして
田中康宏(国鉄千葉動力車労働組合委員長)
はじめに
第1節 新自由主義へ立ち向かった闘いの歴史
第2節 闘う労働組合への脱皮
第3節 船橋事故闘争と反合・運転保安闘争路線の確立
第4節 ジェット燃料貨車輸送阻止闘争と動労本部からの分離・独立
第5節 国鉄分割・民営化反対闘争
第6節 戦後最大の労働争議――国鉄1047名解雇撤回闘争
第7節 JR外注化阻止・非正規職撤廃闘争
第8節 その他いくつかの闘い
第9節 労働運動の変革をめざして

あとがき 布施宇一(動労千葉顧問)

国際労働運動vol.23-被曝労働拒否で闘い原発なくせ

国際労働運動vol.23『被曝労働拒否で闘い原発なくせ』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。電子書籍版も発売中(400円)。

■羅針盤/安倍・菅を監獄にぶち込め

被曝労働拒否で闘い原発なくせ
■「被曝と帰還の強制反対署名」を推進
■福島―東京を先頭に闘う労組建設を

はじめに
第Ⅰ章 福島と団結し、全人民の力で福島圧殺攻撃を打ち破ろう
①甲状腺検査の縮小・打ち切り攻撃許すな
②福島第一原発事故/収束の展望は見えない
③帰還=被曝強制の国家犯罪を絶対に許すな!

第Ⅱ章 核武装―核戦争のための原発再稼働を絶対許すな
①住民を被爆させる方針の日帝・安倍政権
②大洗被曝事故弾劾! 高速炉・核燃サイクル解体!

第Ⅲ章 都庁ふくしま署名解雇弾劾! 動労水戸に続き闘おう
①常磐線全線開通絶対反対! 動労水戸の闘い
②高浜原発再稼動弾劾! 舞鶴の自治体労働者の闘い
③伊方原発再稼働反対! 愛媛自治体労働者の闘い
④東京で被曝労働拒否の新たな闘いを起こそう
⑤福島署名の労働者を解雇した小池都知事を監獄へ!

第Ⅳ章 動労福島、ふくしま共同診療所軸に闘いの火の手を
①「被曝労働絶対反対」で闘う労組建設しよう
②福島の子どもたちを被曝から守る保養活動
③ふくしま共同診療所・布施幸彦院長インタビュー

News & Review
日本/米イージス艦衝突で米兵7人死亡
イギリス/イギリス総選挙で与党大敗北

●翻訳資料
・アメリカは核兵器実験には「イエス」
核兵器禁止条約には「ノー」
・原子力は役立たずだ
公的資金で救済受け延命図る

■マルクス主義・学習講座
『共産党宣言』を読む(第2回)

(一部内容紹介)

被曝労働拒否で闘い原発なくせ
■「被曝と帰還の強制反対署名」推進を
■福島―東京を先頭に闘う労組建設へ

はじめに

都議会議員選挙では「安倍を監獄へ」が労働者人民の叫びとなった。共謀罪強行と森友・加計疑獄を居直る安倍と腐敗した支配階級への激しい怒りが沸騰点を超え、歴史を大きく動かし始めた。 それは安倍の「2020年までに新憲法を施行する」という改憲・戦争攻撃への危機感と怒りの爆発でもある。新自由主義が全世界で破局を迎え、朝鮮戦争を突破口とした世界戦争―核戦争の時代に突入した。日帝は核武装衝動をつのらせ、そのための原発再稼働強行と、「自主避難者」への住宅無償提供の打ち切りをはじめとした許しがたい福島圧殺・分断の攻撃にのめり込んでいる。
労働者階級の憤激は高まり、福島・沖縄を先頭に韓国の100万決起と国際的に団結した力強い闘いが始まった。動労千葉の闘いが労働者階級の怒りと結びつく時代だ。動労水戸の被曝労働拒否の闘いは、愛媛県職労や京都府職労舞鶴支部の労働者の、労働者も住民も被曝させない闘いへと発展している。さらにJR常磐線の全線開通攻撃との闘いは福島と全国の労働者の心をとらえた。
都庁議事堂レストランで働くシングルマザーの非正規労働者・柿沼さんの闘いが小池都知事を直撃し、都労連と全都の正規・非正規労働者の魂を揺り動かしている。柿沼さんは、4・1浪江現地闘争に決起し、避難者の住宅追い出しと被曝と帰還の強制に反対する署名に職場で取り組み始めたことで解雇された。福島の子どもたちの甲状腺がんないし疑いが、公表されているだけで191人となっている現実。さらに帰還強制攻撃の激化の中、福島署名の死活性と正義性が巨万の労働者に支持を広げている。このことに小池・安倍、支配階級は恐れおののいている。福島署名が本格的な威力を発揮するのはこれからだ。
「避難・保養・医療」の軸をなすふくしま共同診療所を全国の力で守り、大きく発展させよう。被爆72周年、8・6ヒロシマ―8・9ナガサキに大結集しよう。福島―東京を先頭に階級的労働運動の拠点を広範に建設し、ゼネスト―プロレタリア革命に向かって勇躍突進しよう。その一助として活用されることを願い、本特集を企画しました。

 

国際労働運動vol.22-社会保障破壊と闘い全て奪い返せ

国際労働運動vol.22『社会保障破壊と闘い全て奪い返せ』を刊行。全国の書店で発売中(500円+税)。電子書籍版も発売中(400円)。

■羅針盤/大坂正明さんは無実だ

社会保障破壊と闘い全て奪い返せ
■国鉄決戦で民営化・非正規化と闘う
■職場・地域の団結で安倍・小池打倒

はじめに
Ⅰ 障害者は労働者階級である――労働の奪還と人間的共同性の奪還を
⑴ やまゆり園事件を生んだ安倍政治
⑵ 労働者階級の団結回復へ
⑶ 福祉を奪還する現場の闘い
⑷ 新自由主義―民営化による労組破壊が労働者の誇りを奪った

Ⅱ 民営化と戦争に反対し闘う――保育労働運動よみがえらせよう
⑴ 追い詰められた国・資本の姿
⑵ 「待機児解消」は民営化攻撃
⑶ なぜ公立保育所なのか
⑷ 民営化は非正規職化・労組つぶし
⑸ 保育とは子育てです
⑹ 子育てを個人の責任にするな!/保護者と共に社会を変える闘いに
⑺ 現代の子どもたちの姿は
⑻ 労働法制改悪、非正規職化の中で子どもたちは日々殺されていく
⑼ 仲間を大切にし差別を許さない/保育そのものが資本との激突に

Ⅲ 生きるすべ奪う安倍政権――年金ばかりか住宅からも追い出し
高年齢労働者に襲いかかる生活苦と労災/公的年金を奪い取って強制労働に
公営住宅追い出しに絶対反対貫き20年/労組軸に民営化と闘う西郡住宅闘争
⑴ 応能応益家賃制度に供託して反撃
⑵ 強制執行をうち破り、闘いが拡大
⑶ 民営化・総非正規職化との決戦へ

Ⅳ 医療・介護・福祉職場に闘う労組を――民営化反対貫き社会変革の中心に
⑴ 2018年診療報酬・介護報酬同時改定は、医療・介護の全面民営化
⑵ 持ち株会社による病院再編・統合構想を打ち砕いた岡山大学医学部職組の闘い
⑶ 新自由主義総破綻の介護現場で団結と拠点をつくる闘い
⑷ 八尾北労組を、地域の団結・ソビエトの拠点に!(現場からの報告)

Ⅴ 生きさせろ!の怒りの結集を――国鉄決戦でゼネスト―革命を
⑴ 社会をおおう非正規化と貧困は国鉄分割・民営化から始まった
⑵ 第2の分割・民営化で社会保障も破壊し金もうけの具にする攻撃
⑶ 社会保障破壊は命と革命の問題/国鉄決戦を闘い社会を奪い返そう

Photo News

News & Review
韓国/6~7月社会的ゼネストに突き進む民主労総
フランス/仏新大統領マクロンが労働法制改悪宣言

■マルクス主義・学習講座
『共産党宣言』を読む(第1回)

(一部内容紹介)

社会保障破壊と闘い全て奪い返せ
■国鉄決戦で民営化・非正規化と闘う
■職場・地域の団結で安倍・小池打倒

はじめに

都議選が、労働者民衆の闘いの今後を決める政治決戦となった。最大の争点は、安倍政権と小池都知事による戦争と共謀罪、民営化と「働き方改革」、労働組合破壊を許すのか否かである。
社会保障破壊は「働き方改革」と対をなす。政府や資本家は「労働人口減少の危機」を叫び「企業の持続的成長」を掲げて、8時間労働制の解体と総非正規職化・「解雇の自由」化を狙っている。労働者への搾取を極限まで強め、過労死するまで働かせて使い捨てにするということだ。同時に、女性、高齢者、障害者を根こそぎ労働に駆り出すことをうたい、社会保障破壊と収奪の強化でいっそうの貧困にたたき込もうとしている。それは戦争とともに労働者を殺す攻撃だ。
しかし国鉄分割・民営化に始まる「命よりカネ」の新自由主義の破綻は極まった。命に直結する社会保障破壊との闘いは、労働者が「すべてを奪い返す」革命の問題となった。韓国・民主労総、全世界の労働者と団結し、ゼネスト―革命で資本主義を倒す時代が到来している。
日本でも動労千葉―動労総連合が軸となって、職場・地域から怒りと闘いが火を噴いている。日本共産党や連合をはじめ、全既成政党・団体が小池か安倍の与党に成り果てた。1千万人の「生きさせろ!」の怒りと結合し、都議選で北島邦彦候補の勝利をかちとり、都労連―東京の労働運動をよみがえらせよう。安倍・小池を打倒しよう。
◇    ◇
本論の構成は、第1章「障害者は労働者階級である/労働の奪還と人間的共同性の奪還を」。第2章「民営化と戦争に反対し闘う/保育労働運動よみがえらせよう」。第3章「生きるすべを奪う安倍政権/年金ばかりか住宅からも追い出し」。第4章「医療・介護の民営化阻もう/労働組合が社会変革の中心に」。社会保障の主要な柱である障害者福祉と作業所運動、保育、年金と住宅、医療・介護をめぐる攻防を焦点に、労働と社会的共同性を奪還する闘いの路線を論じ、第5章「生きさせろ!の怒りの結集を/国鉄決戦でゼネスト―革命へ」を結語としている。

序局第15号-ロシア革命100年 世界は動く

序局第15号を発行しました。全国の書店で発売中(900円+税)

ロシア革命100年 世界は動く

安倍の5・3改憲メッセージに対する巻頭言を始め、安倍の攻撃に対する怒りにあふれた号です。前号に続きロシア革命100年ということで「トランプ登場とアメリカ労働運動」自動車労組の闘いを中心に歴史的に解明しています。
安倍政権との対決としては、オリンピック、共謀罪、沖縄、天皇制という四つの角度からの鋭く深い論稿が並んでいます。
福島の被曝と帰還の強制に対する闘い、自衛隊によるパワハラ、退職強要と闘う池田自衛隊裁判の報告(集会講演に大幅加筆)、日本共産党批判など、多くの企画が並んでいます。「労働裁判」は、動労総連合の大法廷での闘いを中心に報告。葉山弁護士の連載インタビューは今現在の三里塚攻防を教えてくれます。白井さんの連載は今回で第一部が終わり、全体を振り返っています。
(破防法研究会『序局』編集委員会)

(目次)

ロシア革命100年 世界は動く

巻頭言 9条改憲の野望と全面対決のとき
ロシア革命100年 トランプ登場とアメリカ労働運動 村上和幸
―――自動車労組の闘いを中心に

特集 安倍政治との対決の焦点
戦争・改憲、原発、民営化のための東京オリンピック絶対反対
合同・一般労働組合全国協議会事務局長 小泉義秀
労働運動の抹殺をたくらむ新共謀罪法案を永久廃案に 弁護士  西村正治
トランプ登場のもとでの沖縄闘争の展望 沖縄労組交流センター 山城信康
天皇生前退位の攻撃と日本帝国主義の危機 近現代史研究者 柏木俊秋

「被曝と帰還の強制反対」の運動を広げよう
ふくしま共同診療所医師 杉井吉彦さんに聞く

イラク派兵で負傷、自衛隊によるパワハラ・退職強要と闘う
池田自衛隊裁判の報告 国家賠償裁判弁護団 増本陽弁護士

戦争を推進する側に立った日本共産党
第27回大会が示した歴史的大転向   水樹 豊

労働裁判の最前線から
労働者と歩む弁護士レポート
JR東日本の偽装請負・民営化を暴く/動労総連合の出向無効確認訴訟、大法廷証人尋問
訴訟代理人弁護士 森川文人 石田亮 花澤俊之 鈴木達夫
分社化の狙いと実態がより鮮明に/中労委の求釈明に対する小竹運輸の回答で
訴訟代理人弁護士 藤田城治 酒井健雄 小竹広子
命と安全に対する格差は許されない/「会計年度任用職員」の導入のもくろみ
訴訟代理人弁護士 山本志都
個人被告切り離しを企図した裁判所/動労千葉ガサ国賠事件
訴訟代理人弁護士 山本志都 石田亮

連載 経済先読み ⑬ 島崎 光晴 トランプ経済早くも破産/製造業復活は不可能
白井佳夫の現代映画論講座第14回《第一部最終回》
映画「無法松の一生」が証言する戦争の時代と戦後の日本 〈その5〉
獄中記 ③十亀弘史 迎賓館・横田爆取弾圧で水戸刑務所在監 本誌編集委員

連載労働者農民とともに歩んで60年
葉山岳夫弁護士に聞く 三里塚と動労千葉 第5回 市東さんの農地を守る闘い